2017年3月31日金曜日

移植

年度末最後の日、ということで、ギリギリ提出を色々とこなす。

標本整理もすすめたが宮古島を脱出できず。

次の分類論文はタテジマ問題に定めたが、こればかりやり続ける自信はないので、並行して生態論文も進める。そのためのデータ入力をして終了。

あと、学生とも少しお話。

引き継いだPCにデータを移植。画面が大きくなった。メモリが8GBで現時点ではノートと同じ。倍増できるらしいが分解するのが怖いな。

2017年3月30日木曜日

不安定

標本整理で解剖。結構気合入れて調査した宮古島のサンプル。

それまでは島間の比較が目的だったので、とりあえず各島で標本が採れればよかったのだが、このときから、島内の調査をすることになり、これ以降、島ごとのサンプル数が一気に増えることとなった。

予算の計算ミスが発覚、、、やってしまった。

研究室の片付けと書類書きをして終了。情緒不安定な一日だった。

ipadの充電交換、正規店では対応してくれなかった。経年劣化は対応してくれないようで、もし、経年変化ではない異常でもバッテリー交換ではなく本体ごと交換になるとのこと。

ということで非正規店に依頼。無理矢理交換するそうで、多少、おかしくなっても文句は言わないこと、と宣誓させられた。

わずかに膨らみがあるがあるが、大きな問題はない。1万4千円かかった。


ほとんど、漫画本となっているので(私物です)、修理しなくても良いかなと思ったけど。PCとか携帯で読むのはしんどいし、、、。

2017年3月29日水曜日

出演

マッペが空いたので解剖の続き。先日とは別日程で行った沖縄島と伊是名島のサンプル。

これらはすべて異なる種。


ご飯を食べながら、先日、査読から戻ってきた論文の修正原稿を投稿。

投稿を終えて気分がすっきりしたので、4月に向けて研究室の片付けをしようと思い立つ。ついでに、パソコンの設定も、と、かなりの時間を割いたが何も進展せずに撤退。

生活史論文の図の修正が終了。だいたい終わったか。あとは英語のブラッシュアップだが、これも苦戦を強いられるだろう。

福岡教育大学の不当労働行為が認められたようだ。お世話になったあの先生、NHK出演

2017年3月28日火曜日

強力ストッパー

昨夜、残念な報告が届き、悩みながら大学へ。

昨日PCRと精製までしておいたサンプルを、本当に年度末最後のシーケンスを出した。いつ再開できることか、、、。

強力ストッパーと化していた学会編集業務を進めて午前中が終了。

溜め込んだ書類を少し処理して生活史論文へ。これも煮詰まってきたな。ひとまず第一稿を書き終えて、図の微修正を進める。

印刷に堪えられるようにサイズを大きくしたらフォントが小さくなったり、と結構手間がかかる。


昨夜、はるばる鳥取に来ていた関東の大学院生と食事した。良い時間だった。

嫌な予感が外れることを祈って終了。

2017年3月24日金曜日

保管

年度末ということで、色々と書類がたまりつつがある放置して標本整理へ。

ワラジムシ類を正確に同定するには解剖してプレパラート標本を作製する必要がある。乾燥させるために一時的に保管するマッペが一杯になってしまった。


解剖はお休みして、乾燥した標本から同定をして、プレパラートボックスに保管していく。

すぐに片付けられると思い、一時期気合いいれて解剖していた公園修論の標本。

Noduli lateralisという背面に生える毛の位置を調べる。


ということで、1個体ずつこんな感じで保管する。気合い入れて分類の研究をするときは、1個体につき20パーツぐらいに分けるので、プレパラートの数が多くなる。


午後、予算の計算間違いで、もう少しシーケンスができることが判明したのでその準備。

生活史論文を進める。TableとAppendixとの修正。もうそろそろ終わりにしたい。

2017年3月23日木曜日

厄介な状況

標本整理。未解剖の標本が多いゾーンに入った。

徳之島沖永良部島沖縄島と船で移動したときの標本。

九州南部から沖縄にかけて広く分布する種、タテジマコシビロダンゴムシ。Burmoniscusなみに多数のシノニムを含む、かなり厄介な状況になっている。次はこれを片付けたい、、、と、思ってはいる。


午後、衛生環境研究所で行われた勉強会に参加。色々なことが聞けた。


大学に戻って生活史論文書き。あと少しと思ってから、目を通していなかった文献がどんどん見つかって収拾がつかなくなってきた。

2017年3月22日水曜日

たまたま

残り予算を計算しながらシーケンスの準備。計算間違いして赤字になったら自腹?

そして標本整理。今日は台湾と茨城の標本。全く関係のない地域だったのが、この2地点を連続で観察したおかげで、取り扱い不明だった種の所属がなんとなく分かってきた。

系統地理的に面白そうなsp_TAIWAN-1。形態と遺伝子データから日本産の近縁種が推定できており、琉球列島の系統地理の議論に使いたい。


遺伝子データでは、あまり形態が似ていない(と思っていた)日本産種と近縁関係が示唆されていたsp_TAIWAN-3。


たまたま、その近縁関係が示唆された種が茨城産だったので、解剖しながら観察していたら共通の形質があることが分かった。属の表徴の見直しが必要になりそう。

論文書きのために集めた文献の整理に時間を費やして終了。あと講習会にも参加した。

2017年3月21日火曜日

偶然

もう少しシーケンスができそうなのでPCRをセット。

その後は標本整理。今日は宮古島屋久島のサンプルが中心。

宮古島の種。石垣島、西表島でも確認されることから、sp_SAKISHIMA-1と呼んでいる。


熱帯の広域分布種もいた。未報告種なので学名は書けないが、日本でも広く分布する上に、いくつかのシノニムがある。

分かっているならすぐに報告すれば良いのだが、遺伝子データが不思議な結果となっており、そう単純ではないのかも、、、と悩んでいる。


こちらは屋久島で見つけた種。sp_KAGO-1と呼んでいる種。最初に鹿児島本土で見つけたのでこのように呼んでいるが、この種は分布が興味深い。近縁種との関係も含めて系統地理学的に面白そうだと思っている。


形態分類でいちばんやっかいそうなのがこの種。sp_AKUSA-2としている。これは最初、天草産の種を卒論で遺伝子解析したときに気づいた種なので、このような名前になった。

当初、福岡で見つかるsp_FUKU-1と形態と遺伝子で明瞭な違いがあったので別種と考えていたが、その後、形態では明瞭に区別できないことが分かってきた。

分布域もかなり広く、どう扱って良いものか、、、。


午後、PCR産物を泳動。バンドが薄い。古いサンプルだからかな?

生活史論文書きの引用文献を読んでいたら、面白くなり、直接関係ない論文集めなどをしてしまった。結果的に少しだけ進めて終了。

鳥取大学は昨日が卒業式だった。研究室の卒業生はいないのだが、ある学生が挨拶に来てくれた。まだ鳥取に来る前に参加した学会で偶然会った学生。

2017年3月19日日曜日

落ち葉の下の小さな生き物ハンドブック

学会編集業務が終了。どうにか年度内に間に合った。

著者から頂いた。


落ち葉の下の小さな生き物ハンドブック

著者はプロの写真家なので、綺麗な写真で広範な土壌動物群が紹介されている。

紹介されているのは各動物群につき数種であるが、代表的な種が紹介されているので、まず、これを同定できるようにして、それ以外を専門の図鑑で調べるのが土壌動物同定の近道かも。

すでに刊行されている下記のハンドブック版という扱いのようで、こちらの方が(大型本なので)各動物群ごと記述が多い。こちらの本には私の名前も紹介されている。


落ち葉の下の生きものとそのなかま (ずかん)

ちなみに大型本の方は漢字に振り仮名が付られており、小学生でも読めるだろう。ただハンドブックは写真のウェイトが大きいので、漢字が読めなくても特には大きな問題はないが。

(著者にも連絡したが)ハンドブック版のP45で、白色のワラジムシ(Porcellio scaber)として紹介されている種は、P. scaberではない。

2017年3月17日金曜日

sp

標本整理。未解剖ゾーンが終わり、種同定をしながら進められるようになった。

本日は和歌山のサンプルが多かったのだが、中国地方でもよく見られる2種が確認された。この頃の

sp_SK-2014と呼んでいる種で、昔はこれをセグロを呼ぶ人が多かった。多分、この形質をきちんと確認していないと思うけど。


SK-2014は、Karasawa et al. (2014, Edaphologia, 93: 11–27) でSpherillo sp.とした種だから。ちなみに属はSpherilloではない可能性が高い。多分、未記載種ではないのだが、学名の特定には大きな問題がある。

もう一種は、sp_SHI-1と呼んでいる種。


これは、唐沢・川野 (2014, ホシザキグリーン財団研究報告, 17: 19–54) でSpherillo sp. shi-1としたから。学名は上種よりは早く決着つくかと、、、。

sp_SK-2014は日本で最も分布域が広く、sp_SHI-1は中国地方では普通に見られるが、九州では見られない。

シーケンス結果が返ってきたが、なかなか良い成績。あとは、生活史論文書きを進めて、Resultが終わりDiscussionを少し書いたところで終了。

2017年3月16日木曜日

解剖しながらの標本整理と学会編集業務で午前中が終了。

午後、会議に出てから生活史論文書き。図を微妙に修正しながら、Resultの2/3ぐらいを書き終えたところで終了。

先日の卒論調査のときに発見した何かの実。近くの落葉から桐かな、と思っていたが、どうやら正解のようだ。

2017年3月15日水曜日

鹿の影響

1プレート分シーケンスへ。色々とミスをしてしまい、ほぼ午前中を費やしてしまった。

午後、久しぶりに標本整理しながら40個体を解剖。

生活史論文に手を出すが、微妙にデータが合わないところがある、、、元データに入力ミスがあった、、、。

依頼されていた業務を少し進めて終了。

昨日、行ったとある公園。園内に動物が入らないように柵がしてあるのだが、柵の外(左)にはササが全くないのが良く分かる。鹿の影響。

2017年3月14日火曜日

待機中

卒論の調査地探し、兼、調査。

お目当の1地点は、雪で行けず。甘く見てました。


合計3地点で調査をしたが、なかなか良い場所も発見できた。

学生が、ササの裏で飛びつき待機中のマダニ×3を発見した。


大学に戻って締め切りオーバーの書類作成。そして、とある作業をしたのだが、無駄な時間となった、、、。

2017年3月13日月曜日

初めて尽くし

新4年生の卒論調査。調査地も動物群も初めて尽くし。

4地点で調査を行ったが、幸先の良い滑り出しができた。

作業中、私は暇なので自分の採集に精を出す。

大学の林内にはLucasioidesが多い。


大学に戻ってからは、提出期限が過ぎている書類書きと生活史論文を少し進めて終了。

2017年3月11日土曜日

Real time PCR

昨日は、Real time PCRの講習会だった。実験自体は(キットなので)難しくはなかったが、検討しなければならないことが色々とあるようで、すぐに1人ではできないかな(そもそも予算がないが)。

とはいえ、実験の流れが分かっただけでも収穫。

今日は、予定よりも大幅に遅れている学会編集業務を片付ける、という意気込みで大学へ。しかし、PCR産物の精製や生活史論文に手を出してしまう。

あっさり終えるはずの生活史論文がに手こずっている。また図を作ってしまった。


編集業務もどうにか終えて、印刷業者へ入校したところで終了。

2017年3月9日木曜日

見失っている

午前中はここ数日同じで、解剖しながら標本整理をしてからの放置業務処理。

午後、間違ってミトコンPCRをしたサンプルの再実験。学会編集業務を挟んで泳動。

古いサンプルはかなり薄いがどうにか増えたみたいなので精製へ。

その後、ボリュームが大きくなりつつある生活史論文を進める。また新しく図を作ってしまった。若干方向性を見失っている気が。


文献読みをしていたら重要な文献を多数見つけた。公園データも早く論文にしたくなってきた。

明日は、医学部のある米子キャンパスで実験講習会に参加。

2017年3月8日水曜日

雑草防除用生物資材

標本整理で40個体ほど解剖と放置業務の処理で午前中が終了。

今年度最後のPCR、、、のはずだったのだが、泳動をしている最中に、核を増やす予定だったのに、ミトコンで実験したことに気づいた、、、ショック。

査読結果を踏まえて修正して英文校閲へ出して終了。

オカダンの興味深い論文を発見。著者は繁殖干渉の研究で有名な方。

雑草防除用生物資材としてのオカダンゴムシArmadillidium vulgareの有効性
高倉 (2016) Jpn J Environ Zool, 27: 81-87.

圃場にエンクロージャーを設置し、オカダンゴムシによる雑草の抑制効果を調べている。また、エンクロージャー内には作物としてダイズが植えられており、その収穫量への影響(被害)も検討している。

結果は明瞭で、オカダンを加えた処理区は対象区よりも雑草が少なくなった。単子葉と双子葉ともに影響は見られるが、特に、双子葉の抑制効果は大きいようだ。

一方、ダイズの収穫量への影響は見られなかった。

ワラジムシ類が生葉を食べることは知っていたが、このような可能性があるとは考えもしなかった。オカダンによる種子食の引用があり、それも興味深い。

2017年3月7日火曜日

修正版

雪が舞う一日。

標本整理。久しぶりに解剖もして午前中が終了。

午後は学会編集作業に精を出すか、と思っていたところに、論文が査読から返ってきた。

修正すればどうにか掲載してくれそう。majorのようなminorのような結果、そもそもShort Communicationなので、全体としては量が多くないか。

ということで、自分のことに専念して終了。

ひとまず修正版が完成。それほど大きな修正はしていない気がするが、英文校閲には出した方が良いかな、、、。

一昨日に嬉しい報告、昨日は残念な報告が届いた。

2017年3月6日月曜日

強制終了

シーケンス結果の整理。小さい個体の成績はイマイチ。単純にtemplate濃度が低かったか。

放置業務を少し解消して午前中が終了。

修論標本を整理するには、それよりも前の標本整理が必要であることが判明したので、DNAデータと突き合わせをしながら全ての標本の再種同定。3日間で1500個体ぐらい終わった。

この作業は面白いのでずっとやっていたいが、何も進まなくなってしまうので強制終了。

マイクロサテライト解析の勉強をして終了。


どうしても分からない点が幾つか出てきた。これは相談するしかなそうだ。

2017年3月3日金曜日

向けて

シーケンスの結果が出たので、これらを加えて系統樹を作成。


分かることと、分からないことが、あることが分かった。

あともう一回のDNA解析に向けて、ワラジムシ類の種分類の現状を整理して終了。

あと、学会編集業務と会議にも参加した。

2017年3月2日木曜日

キレックス

ほとんどの時間を標本データの整理に費やした。色々と記入間違えがあることが判明したので、原本と見比べっこ。

以前、キレックスを用いたDNA抽出を学生と試したのだが、PCRが全く増えなかった。

濃度とか、真面目に検討しないとダメなのかな、とほっておいたが、最近のPCR失敗の経験から、マルチプレックスPCRの条件で実験すると、かなり増幅されやすいことが分かったので、こちらでトライ。

増えた。


増えてないのはプライマーが合っていないのが原因と思われる。(2名の間で)増えにくくて有名なグループ。薄いのは小型種かな?

ということで、気軽にやっても問題ないことが分かった。

他に生活史論文の原稿書きと標本整理、会議にも参加して終了。

2017年3月1日水曜日

ボリューム

昨夜、PCRをセットしておいたサンプルを精製してシーケンスへ。あと1plateいけるか。

今年度中に投稿しておきたい生活史修論(+湿度卒論)。どうにか図表は作り終わった。


最後の図が勿体無い。卒論の結果なのだが、、、勿体無い。

結構なボリュームになりそうだ。