2017年12月27日水曜日

解剖とお絵かき

貸して頂いた貴重な標本の解剖とお絵かき。

8瓶(8個体ではない)貸して頂いたが、オスは2瓶のみ。


標本状態はかなり悪いだろうと思っていたが、結構、観察できた。しかし、最も観察したかった第7脚は、最も重要な部位以外は確認できなかった。不幸中の幸いなのか、、、なぜ、他の部位はほぼ完全な状態で残っているのに、、、。

調べているのはこんな種。


解剖する必要がほとんどなかったので、実体顕微鏡で観察できるものは8割ぐらい終わった。あとはプレパラートを作製して、年明けに観察。

2017年12月26日火曜日

アメリカミズアブ

朝一で今年最後の授業。

その後は、年末の恒例行事の文献のPDF化、論文書きで終了。

昆虫と自然 2018年 1月号、を入手。

特集は、昆虫利用の新たな可能性。知らない世界で、とても勉強になった。

昆虫と言っても、その多くはアメリカミズアブの話。

本種は、名前から想像できるが外来種で生ゴミなどで発生する。ハエの幼虫をウジ虫と呼んでいるので、生ゴミにウジ虫を発生させる昆虫と言える。

こんな不快害虫になり得る昆虫を有効利用するための研究が進んでいるよ!、という特集である。

簡単に言うと、ミズアブに生ゴミや家畜の糞に産卵させ、ウジ虫を発生させる。そして、そのウジ虫(or蛹、成虫)を養殖や家畜の餌として利用しようというのだ。

なぜならば、世界の食料生産量の1/3は廃棄されているそうで、日本などではその廃棄物は生ゴミとして焼却している。したがって、有機物を二酸化炭素として待機中に排出している。

しかし、上記の方法が実現すれば、生ゴミ⇒動物性タンパク質(昆虫)⇒餌⇒食料生産、という循環が可能となるのだ。

また、昆虫の蛹を養殖の餌として使用したら免疫力が高まることもあるらしい。

一方で、生物濃縮などが起こる可能性があり、また、飼育のコストなども考えると、すぐに実用化とはいかないようだ。

2017年12月25日月曜日

大山

顕微鏡見ながらの標本整理。点耳薬の影響なのか、目がチカチカして頭痛がしてきた。作業を止めたら治った。

午後、授業の準備、論文書きで終了。

先日の調査の際に、鳥取市内から大山が見えた。


直線距離で60 km超。


スターホースの引退+有馬記念=武豊、が成立。しかも、前年の敗戦のリベンジもディープインパクトと同じ。

オグリキャップも同じだと思って一応調べたら、現在の3歳の有馬記念は勝って、翌年負けて、引退レースで勝利、だった。

2017年12月22日金曜日

撤退

卒論調査。1ヶ所は山頂付近にあるのだが、積雪で難しそうなので撤退。2ヶ所でのみ調査。


大学に戻って論文書きをしてから授業をして終了。

学外から取り寄せた返却期限が迫った図書のコピーとか、色々と業務を貯めてしまった。来週、色々と片付けなければならないが、、、。

2017年12月21日木曜日

積雪

卒論調査、と思って外に出たら雨。晴れ予報だったのに。

調査地点数が少なく、また、午後から良くなりそうなので、午後に延期。

初校修正の続き。画像は投稿規定のサイズところしか確認をしていなかったのが原因で、dpiが小さいことが問題だったようだ。小さなサイズで作成していたのは、dpiを上げてもサイズ的に問題ないのだが、原図が小さいのは作り直し、、、。

昼からの統計ゼミ、その後の会議を経て、無事に天気が良くなったので、卒論調査。積雪が心配だったが、調査地は問題なかった。


大学に戻って図の作成。どうにか終了させて、期限内に無事に初校を提出。

明日も卒論調査。今年最後の野外調査の予定。

2017年12月20日水曜日

耳掃除

投稿論文の初校、本読みゼミで、ほぼ1日が終わった。初校で、図の画質が悪いと指摘されたが、サイズを大きくすれば良いのか、、、?

1週間ほど右耳の調子が悪かった。常に、飛行機の離陸時の状態。最近。突発性難聴の話題をよく聞くので、怖くなって病院へ。

外耳炎だろう、、、多分、耳掃除のしすぎだろう、、、と。

2017年12月19日火曜日

予想通り

授業、そして、論文書きで午前中が終了。論文書きが、一時期中断してから、全く捗らなくなってしまった。

午後、学生実習を経てからDNA抽出。

そうこうしていたら、先日のシーケンス結果が戻ってきた。

結果は、仮説通りだった。あとはサンプル数を増やせばOKか。

2017年12月14日木曜日

性決定メカニズムが多様化

文献探しで午前中が終了。

昼から統計ゼミ、会議、PCR実験で終了。

別の文献を探していて偶然見けた重要な論文。

Diversity and evolution of sex determination systems in terrestrial isopods.
Becking et al. (2017) Scientific RepoRts, 7: 1084.

ワラジムシ類の性決定メカニズムが多様化していることを示した研究。

ちなみに、ワラジムシ類の性決定は、遺伝的には性染色体で決定し、表現型は性ホルモンが分泌されることで決まる。

内容としては、系統樹を作成して、性決定の進化パターンを示しただけだが、実験方法がとても勉強になる。

まず、系統樹作成に関しては、トランスクリプトームのデータを用いて88の遺伝子マーカーで作成している。陸生ワラジムシ類としては、初めての利用と思われる。

ただ、この方法はお金もかかり大変なので、と親切なことにサンガーシーケンス用に10個のプライマーを作成してくれた。これがワラジムシ類の系統解析のスタンダードになるのかな?

で、もう一つ厄介な性決定様式の解明。と言うのも、ワラジムシ類の性染色体は、形の違いが乏しいので、スタンダードな核型分析は適用できない。

近年では、分子生物学的な手法も色々と開発されているが、それをすぐに適用できる状況でもない。

そこで、造雄腺の挿入によるメスのオス化を使って検証している。これがなかなか面白い。

メスがヘテロと仮定した場合、つまり、オス/メス=ZZ/ZWのとき、


と仮説が立てられる。また、メスがホモと仮定した場合、つまり、オス/メス=XY/XXのとき、


と仮説が立てらるので、F1の性比で検証できる。

結論としては、解析した対象だけでも3回の性決定様式の進化が認められた。ボルバキアによる性染色体の消失が効いていると予想している。

2017年12月13日水曜日

羽生、武豊、イチロー

ダニ、サソリモドキ、ワラジムシ、ザトウムシに続き、新たな分類群に手を出した。

DNA抽出からのPCR。

mt 16Sは、バンドがすごいことに。プライマーが古いことが影響しているのかな、、、?


核はなかなか良い感じ。


あとは、本読みゼミ、論文書きで終了。

雪が本格的に降っているが、あまり積もらない。積もってくれれば、調査を諦められるのに。

将棋の羽生さんが、囲碁の井上さんと一緒に国民栄誉賞をとるかも。過去の受賞者と比べても、業績は全く見劣りしない。

ただ、羽生、武豊、イチローの天才っぷりを見てきた年代なので、この3名で一緒の受賞が良かった(一緒に受賞する理由がないけど)。

2017年12月11日月曜日

不明

調査に行く予定だったか、天気が悪そうなので中止、、、ことごとく雨雲情報が外れ、どうにか調査できたのではと思った。

そのおかげで、授業の準備が進んだ。

エラーがでて困っていた、library(tcltk)。

いつの間にか出なくなったが、その間に、OSのアップデート、Rのversionアップやlibraryのこねくり回し、tcltkの再インストールなど、色々と試したので、何が原因だったのかは不明。

2017年12月8日金曜日

無限地獄

電気泳動の説明×2。

コシビロは、ことごとく2つのバンドが確認された。


あとは授業をして、maxent解析は、終わった、、、ミスだ、、、の無限地獄にはまった。

ミスを見つけたところで終了。

2017年12月7日木曜日

"-h", "-q", "-p"

昨日の図のミスは、ちょっとしたコマンドのミスだったのだが、よくよく結果を眺めてたら大きな問題があることに気づいた。

とある種の気候要因と出現確率の関係。BC-01は平均気温なので、この結果から本種は高温環境を好むと予測されるのだが、私の感覚とはずれている印象。


他の要因との関係でこんな感じになるのか〜とか思っていたが、大きな問題に気づいた。

mod1<-maxent(bio.use, locations, a=bg, args=c("-h", "-q", "-p", "-P", "jackknife=true"))、と、こちらの論文を参考にしてMaxentを動かしていた。

"h", "q", "p"は、説明変数を"hinge features"、"quadratic features"、"product features"として扱うことを指示するのだが、"-"を"指定"と勘違いしていたが、実際には"マイナス"で「扱わない」ことを指定していることにやっと気づいた。

つまり、上記のコマンドでは、"linear features"としか扱ってはいけない、と指定していた。

そもそもデフォルトは、4つ全てを可としているので、全てを考慮するには、

mod1<-maxent(bio.use, locations, a=bg, args=c("-P", "jackknife=true"))、とすれば良い。

直感とも良く合う関係性が認められた。


また、図の作り直しだ、、、投稿前に気づいて良かった。

あとは、授業の準備、PCRの説明、会議に参加、などで終了。

2017年12月6日水曜日

ミスが発覚

PCR産物の精製をしてから、昨日作成した図を綺麗に整頓して、、、ミスが発覚。


やる気がなくなったところで午前中終了。

昼から、PCRの説明をして、本読みゼミ。

その後、シーケンス1plate分の準備、図の作成で終了。

ピペットのチップを純正から安物に変更したが、やはり違和感がある。ちゃんと吸えていれば問題ないが、不安だ。

2017年12月5日火曜日

貴重な標本

午前中は、論文の図の作成と解析の最終チェック。

午後、学生実習、そして、図の作成の続きで終了。

気になっていた種のタイプ標本を貸して頂いた。

貴重な標本なので、休日の静かなときに扱う。

2017年12月4日月曜日

体サイズの地理的変異

再投稿に向けた解析、合間にPCRの説明で終了。

Sfenthourakisのグループの研究。著者に論文をもらった。

Biogeography of body size in terrestrial isopods (Crustacea: Oniscidea)
Karagkouni et al. (2017) J Zool Syst Evol Res, 54: 182–188

体サイズの地理的変異の5つの法則性をワラジムシ類で検証している。

5つの法則性とは、
1)ベルクマンの法則とtemperate-size rule:寒い環境で大きくなる
2)metabolic cold adaptation theory:寒い環境で小さくなる
3)primary productivity hypothesis:資源の豊富(一次生産の高い)な環境で大きくなる
4)aridity resistance hypothesis:乾燥した環境で大きくなる
5)acidosis hypothesis:酸性の環境で小さくなる

全体的には弱いベルクマンの法則とaridity ruleが認められ、球体になる種は弱いacidosis hypothesisが認めらたが、系統の影響が大きい.

マクロ形態のパターンは、あまり見つからないな〜。土壌は環境が安定しているから?

早明ラクビーは、結局は接戦になり面白かったけど、レフェリングが早稲田よりだった気も。Television Match Officialに慣れてしまったので、スッキリしなかった。

あと、グランドコンディションがあまりにも悪くて、可哀想だった。

2017年12月1日金曜日

サンプリングバイアス

ほぼ丸一日、PCとにらめっっこ。どうにか決着。

先日、投稿して、即リジェクトになった点についての対策。

日本全国のデータを使って分布推定を行うのだが、計画立ててサンプリングがなされた訳ではないので、報告がない場所が、不在なのか、調査をしていないだけ、なのか分からないという大きな問題(サンプリングバイアス)がある。

Maxentは、在データだけでも中々良い予測ができるのだが、このサンプリングバイアスの影響は、かなり大きいことが知られており、色々な補正方法が考えられている。

もちろん一番良いのは、計画的に全域を調査することである。

例えば、ある種の在データ。


北海道でほとんど採集例がないのだが、生息していないのか、そもそも調査していないのか、についてはよく分からない。

そこで、この在データに基づき、カーネル密度推定という方法で、サンプリングバイアスを確率密度で評価する。


で、この確率密度に基づき点を発生させ、これをバックグラウンドデータとして利用することで、多少はサンプリングバイアスが補正される、、、?


解析には10000地点を利用した。

もちろん、自力で考えたはずもなく、下記論文にRコマンドがある。

MaxEnt versus MaxLike: empirical comparisons with ant species distributions
Fitzpatrick et al. (2013) Ecosphere, 4: 1–15

来週は雪が降るかも。

2017年11月30日木曜日

青色ワラジムシ

色々な人の原稿読みに精を出して終わった。

自分のことは何もできず、、、。

青色ワラジムシを頂いた。ありがとうございました。


青色個体の情報としても貴重なのだが、種の分布も初記録の地点だった。

2017年11月29日水曜日

フォスターの法則

RでMaxentを動かすのに、library(rJava) をする必要があるのだが、これにハマった、、、ほぼ2日かかってしまった。

なぜ、解決できたのか、よく分かっていないが、共用ライブラリを読み込む(そうだ)dyn.load() を使って、libjvm.dylib の場所を教えてあげる必要があった。

dyn.load("/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk-9.0.1.jdk/Contents/Home/lib/server/libjvm.dylib")
library(rJava)

で、maxent() がどうにか動くようになった。

The island rule is not valid in terrestrial isopods (Crustacea: Oniscidea)
Karagkouni et al. (2017) Journal of Zoology, 301: 11–16

ワラジムシ類の分類、地理分布の大家、Sfenthourakisのグループの研究。

世界中の種分類のデータベースを構築しているグループならではの研究。

フォスターの法則とか、島嶼化(Island Rule)と呼ばれる、生態学で見られる法則性の一つをワラジムシ類で検証した論文。

フォスターの法則とは、大陸に生息する個体群(もしくは近縁種)に比べて、島に生息する個体群(もしくは近縁種)は、大型動物では小型に、小型動物では大型する法則性である。

哺乳類を中心に色々な動物で知られているが、ワラジムシ類では認められなかったそうだ。

結果は、そうだろうな、と思うものだけど、世界中のデータをかき集めており、Appendixが貴重。このデータを使って、体サイズに関する論文を色々と書いているみたい。KaragkouniのD論なのかな?

2017年11月24日金曜日

大阪

最近、頂いた標本、第2段の整理。

大阪のワラジムシ類。

公園のサンプルなので珍しい種はいないが、性比がかなり偏っていたり、形態が異常な個体がいたり、興味深いサンプル。

これは、Mongoloniscus koreanusで良いはず。


あと、PCR産物を精製して2プレート分シーケンスと授業で終了。

2017年11月23日木曜日

アクセプト

論文が無事にアクセプトされた。

Life histories and soil water content preferences of sympatric exotic and native terrestrial isopods.
Tanaka and Karasawa (in press) Entomological Science,

福岡の草地環境で同所的に分布する外来種オカダンゴムシと在来種Mongoloniscus koreanusの共存メカニズムに関する研究で、生活史と水分選好性のズレが効いているのでは?という仮説の検証を試みた。

オカダンの体サイズの季節変化。


Mk。


夏繁殖の年1化で、生活史はほぼ一致していた。

続いて、室内実験で水分選好性を調べた。


1個体ずつ実験したら、種間で大きな違いが認められ、これで説明できそうだ、、、


と思ったのだが、2種を混ぜて実験したら、2種が混じって集団を作り、水分選好性でも説明ができないことが判明した。


結局、2種の共存メカニズムについては、よく分からないまま。ただ、生活史の記載や異種間の集合性を示したことを評価してもらえて(?)良かった。

2017年11月21日火曜日

充実

標本整理、PCR、論文修正、メール書き、あと、ちょっとだけ会議に出席した。

充実した1日だった。

2017年11月20日月曜日

ササラダニの性的二型

卒論でPCR実験を教えて、会議に出て、泳動して、標本整理して、バタバタして終わった。

PCRは良い結果だった。


ササラダニの性的二型に関するレビューが出ていた。昔はとても興味があった。

著者とは、やんばるで発見したSymbioribates aokiiを新種として記載したことがある。これも性的二型だった。

Review of sexual dimorphism in brachypyline oribatid.
Behan-Pelletier (2015) Acarologia, 55: 127–146.

2017年11月16日木曜日

レアな島

卒論調査ウロウロ、統計ゼミ、会議と続き、メールの返信、書類書きで終わった、、、。

ここ数日で、貴重な標本を沢山頂いた。

なかなかレアな島のサソリモドキ。



論文書きが少し落ち着きつつあるので、そろそろ実験のペースを上げたい。

2017年11月15日水曜日

忘れている

卒論調査でウロウロ。大学に戻って卒論の実験を教えて、本読みゼミ。

その後、論文修正を少し進めて終了。

久しぶりに実験をすると、色々と忘れている。

2017年11月14日火曜日

開花基準木

興味深い話を色々と聞いた1日だった。

嬉しい報告もあった。

現在は八頭町船岡であるが、この桜の木が開花基準木。



このような定点調査のデータは、気候変化を調べるのに非常に役に立つ。

2017年11月13日月曜日

紅葉

卒論調査手伝いでウロウロ。寒すぎず、暑すぎず、気持ちよく調査ができた。

ところどころで綺麗な紅葉が見られた。


大学に戻って、長い間くすぶっていた論文を、エイヤっと投稿。これが受理されると、今後、色々と楽になる。

2017年11月10日金曜日

オカダンゴムシの雌の性染色体

すごい論文を見落としていた。

Birth of a W sex chromosome by horizontal transfer of Wolbachia bacterial symbiont genome.
Leclercq (2016) PNAS, 113: 15036–15041

30年以上前、Legrandらによって提唱されたある仮説を証明した論文。

その仮説とは、オカダンゴムシの雌の性染色体(W染色体)が一度失われ、その後、ボルバキアのゲノムがオカダンゴムシの常染色体常に組み込まれ、それが雌の性染色体として振舞っている、というもの。

内容はざっくりと、次世代シーケンサーを用いてオカダンのゲノム解析をし、そこにボルバキアと相同の遺伝子が確認された。そして、それは雌のみで確認された。また、実験に使ったオカダンの卵母細胞ではボルバキアが確認されないことで、この遺伝子はボルバキアのものではないことを確認している。

遺伝子データが示されたことで、一気に研究が進みそう。ただ、オカダンは核型の観察が難しく、遺伝型の決定には組わせ交配実験が必要。もっと扱いやすい種を日本で見つけたい。

武豊、怪我でスマートレイアーに乗れない、、、残念なニュースだ。

2017年10月31日火曜日

秋晴れ

標本の整理、授業の準備で午前中が終了。

午後は学生実習で砂丘へ。昨日とは違って秋晴れ。ちょうど良い天候だった。

アリジゴクがたくさんいたの印象的。


大学に戻って、かなり放置している査読結果への対応を進めて終了。

イメージ通りの絵が一発で描けたのが嬉しかった。

2017年10月30日月曜日

寒くなった

一気に寒くなった。卒論調査手伝いは、カッパ着て防寒しても寒かった。

昼過ぎに大学に戻って、論文読み、標本整理で終了。

三月のライオン後半は、goes out like a lamb、だった。前半の方が盛り上がったかと。

台風のせいで秋競馬GIが超不良馬場開催となっており、記録的にタイムが遅いレースになっている。

ちなみに、昨日の天皇賞の勝ちタイムが2:08.3、で昨年は1:59.3。

先週の菊花賞は、今年が3:18.9、で昨年は3:03.3。

2017年10月27日金曜日

週明けに

卒論調査の手伝い。予想以上に時間がかかってしまい、結局、終わらず。夕方に大学に戻って授業。

投稿間近の論文のチェック、、、いつものことだが、確認するたびにミスが見つかる。投稿は週明けに。

2017年10月26日木曜日

小笠原のワラジムシ類

卒論調査手伝い、大学に戻ってゼミ。

ちょっとだけ会議に出て、投稿準備をして終了。

小笠原のワラジムシ類の関する論文。

Declining soil Crustacea in a World Heritage Site caused by land nemertean.
Shinobe et al. (2017) Scientific Repots, 7: 12400

小笠原諸島に持ち込まれた外来種Geonemertes pelaensis(オガサワラリクヒモムシ)が、陸生のワラジムシ類やヨコエビ類を減少させている、という論文。

野外調査と飼育実験にて検証している。

以前、オオヒキガエルがいる場所でワラジムシ類が減っている、と聞き、トップダウンがあるのか?と疑っていたが、外来捕食者の影響はあるようだ。

ただ、小笠原固有の種が優占する、と書かれているが、種分類については検討が必要かも。

2017年10月25日水曜日

修正不可能かも

論文を共同研究者に送ったのち、投稿規定を読んでいたらカラーの図には別途費用が掛かることが判明。

10枚あるのだが、、、今更ながら、投稿先を再検討。

新たに3年生が加わっての初めてのゼミがやっと開始。本読み

かなり放置している投稿中論文に手を出して終了。こちらは修正不可能かも。

2017年10月23日月曜日

March comes in like a lion

論文書き、学会編集業務で終わった。合間に会議。

台風の影響で、菊花賞、ボクシング、邦画DVDを観る、有意義な週末に。

22年目の告白は、原作を全く知らずに、でも、TVでの予告編は知っている状態で観たら、とても面白かった。

期待していた三月のライオン前編。これも面白かった。アニメの絵の雰囲気(読んだことはない)から想像していた内容と全然違かったけど良かった。

変なタイトルだな、と思ったら、英国のことわざ、March comes in like a lion, and goes out like a lamb、に由来しているそうだ、、、最後は穏やかになるのかな。しかし、まぁ、神木隆之介に外れなしだなと痛感。

ちなみに、サッカーのイングランド代表は、The Three Lions、と呼ばれている。

もう一つ期待していた。サバイバルファミリーは、これまでの矢口作品と比べると物足りないというか、破綻しすぎというか、もう少し現実みのある内容の方が笑えたかと。

全くトーンは異なるが、パラドックス13を思い出した。

あと、イネ科植物?にくっ付いているキアゲハと思われる幼虫を捕まえて食べようか悩むシーンでは、イネ科植物にいるか?と気になった。セリ科だったのか?

2017年10月20日金曜日

順調

晴れた、、、午前中に調査。ある調査地では一面イノシシ?に掘られれてた。


午後は学外の会議、夕方大学に戻って授業。

その後、少し論文書きを進めて終了。

嬉しい報告もありました。なかなか順調に行ってるようで!

2017年10月19日木曜日

雨のおかげ

卒論調査の予定が雨、、、。

しかし、雨のおかげで、ひとまず原稿が書き終わった。まだまだ直しが必要だろうが、今月中に投稿してしまいたい。

いい加減、今月の調査に行かないとまずいが、明日も雨っぽい。

2017年10月18日水曜日

高確率

天候と授業と会議とで、卒論調査に行くタイミングを逸している。

ということで、論文書きを進めて1日が終わった。明日は、調査に行きたいが、高確率で雨予報。

こちらの予測性は悪そうだが、、、天気予報も外れてくれると良いが。

2017年10月17日火曜日

砂柱

午前中は新たな論文書きに向けたデータ整理。

午後は、砂丘へ。天気が心配だったが秋晴れだった。


小石のところだけ砂が残り浮き上がっている。砂柱と言うそうだ。

2017年10月16日月曜日

昆虫の交尾は、味わい深い…。

出張続きの1ヶ月が終わった。

夏からくすぶっていたGIS論文をひとまず完成させ英文校閲へ。

あとはこれを今年中に投稿したいが、、、。



昆虫の交尾は、味わい深い…。

筆者は、今年のイグノーベル賞、トリカヘチャタテムシの研究をしたグループの一員。

タイトルの通り、昆虫の交尾の話なのだが、筆者はとくに交尾の形態とその機能に興味がある。

ハサミムシの交尾を中断させるとピアノ線のようなものが見える。これが大きな発見へとつながる。

このピアノ線のようなものはオスの交尾器であり、その長さは体長とほぼ同じである。

次に、メスの受精嚢を調べてみると、オスの交尾器よりも長く、体長の2倍以上であった。

なぜ、この昆虫は、こんなにも長い交尾器と受精嚢を持っているのだろうか。

そこには、オスとメスのシビアな戦いがあった。実験に使ったハサミムシのメスは複数のオスと交尾をする。

そこで、オスは自分の精子をできるだけ多く使ってもらうために、できるだけ受精嚢の奥にまで交尾器を挿入し、他のオスの精子を掻き出す。このためにオスの交尾器は長く進化した。これがオスの立場。

で、メスの立場。まず、大きなオスほど交尾に成功する可能性があるので、メスは大きなオスと交尾をして、大型遺伝子を持った子を産みたい。でも、この昆虫は狭い暗闇で交尾するので、メスはオスの体サイズを判別するのが難しい。

そこで、メスはオスの2倍の受精嚢を持ち、複数のオスと交尾をすることにした。なぜならば、長い受精嚢を持つおかげで、オスは元々ある精子の2割程度しか掻き出せないので、色々なオスと交尾をすれば色々な遺伝子を得られるのである。

メスの受精嚢が短ければ、オスに多くの精子を掻き出され最後のオスの精子を、もっと長ければ掻き出すことがでず最初のオスの精子を使うことになり、たまたま小さなオスの遺伝子を利用する可能性がある、それを回避できる絶妙な長さの受精嚢が進化したのである。

不勉強で知らなかったのだが、交尾時に創傷がつくことがあるのだが、これを適応的な観点から研究が進められているそうだ。その一つの仮説が、メスが傷つけられたことにより、生命の危機を感じて交尾を抑制し、また、すぐにでも多くの卵を産もうとする、というものだ。

まだまだ議論が続いているそうだが、傷が適応的な行動の結果なんて、、、と驚いた。

もちろん、トリカヘチャタテムシについても触れられている。

オスの長い交尾器の意義はすぐに解決できたのに対し、メスの長い受精嚢の意義の解明には数年かかったそうだ。ある朝、横断歩道を渡っているときに気づいたのだとか。

筆者曰く「アイデアはいつわいてくるのかわからない。しかし、常に頭の片隅を占めているからこそ、ある時にポロッと転がり落ちてくるような気がする。」、、、良いフレーズ。

この本の面白さが理解できない人は、オスの適応の観点、メスの適応の観点で考えることができていないのかも。進化、行動生態を勉強したら試しに読んでみるのも良いかも。オススメの一冊。

もくじ
1.オスとは?メスとは?交尾とは?
2.交尾をめぐる飽きなき攻防
3.パズルは解けるか?長い、交尾器の秘密
4.北へ南へ、新たな謎との出会い
5.主役はメス!

2017年10月6日金曜日

繰返し

書類を書いて、提出して、修正して、の繰返しで終わった。一応、授業もしたか。

2017年10月5日木曜日

オキナワキノボリトカゲ

色々とやるべきことがあるのだが、ほぼ一日論文書きに没頭。

明日は提出書類作成で終わりそうだ、、、。

先日の屋久島に行った理由の一つ。本来は生息しないはずのオキナワキノボリトカゲの観察。当たり前だが、専門家と歩くと良い勉強になる。

2017年10月4日水曜日

フジヤスデ属

鹿児島の標本整理で午前が終了。狙っていた種のオスが採れていたので安心した。

学会編集業務、査読、論文書きで終了。

先日の沖縄、最初の地点で高密度で見られた赤色のフジヤスデ属の一種。


体操の世界選手権はテレビ朝日系か、、、鳥取では観られない。

2017年10月3日火曜日

沖縄へ出発

屋久島から戻ったばかりだったが、先週の金曜日に沖縄へ出発し、昨日、鳥取に戻った。

学生3名が同行し、計4名での調査。


4日間で合計17地点での採集。ワラジムシ類以外も採集したが、そちらはイマイチだった。完全に勉強不足だったかな。

山に入っていきなりハブ発見でビビった、、、良くみるとヒメハブのようだ。


ハブを見て、沖縄の調査に学生を連れて行くのは、やはり怖いなと思った。

今日は、ほぼ一日、書類書きで終わった。目が疲れたのか、おかくしくなったのか、メガネが合っていないのか、見えづらい。

2017年9月27日水曜日

屋久島へ

終日、卒論の中間発表。苦労の跡が観られました、、、指導教員の。

23日から昨日まで鹿児島で調査。

24日の最大の目的は佐多岬。結構な雨の中、模式産地で狙いの種をゲット。


25日は、共同研究者と合流して屋久島へ。


滞在時間は約13時間だったけど、色々と良い話ができた。

26日は、10:45に屋久島を出発して、フェリー、新幹線、特急、と乗り換えて20:00に到着、、、疲れた。

2017年9月24日日曜日

鹿児島へ

午前中、卒論ウロウロをしてから、鹿児島へ移動。

5時間と少し。長かった。

明日は、過去2回の鹿児島で調査で、なぜか採集するのを忘れていた種の模式産地へ。

2017年9月21日木曜日

ウロウロ4日目

卒論ウロウロ4日目。楽な作業だけだったので、午前中で終了。

会議、卒論相談で終了。

調査地では、ヒガンバナがたくさん咲いていた。

2017年9月20日水曜日

ウロウロ3日目

卒論ウロウロ3日目。

サンプルが採れ過ぎ、閉館日、雨、と色々と問題が重なり、3地点で調査するはずが2地点で撤退。

ヒョウモンチョウの一種?の交尾。結構近づいても交尾を続けていた。交尾中は捕食のリスクがあると聞くが納得した。


大学に戻って卒論の相談をして終了。