2014年5月31日土曜日

草地

集中講義。草地の生態ピラミッドを作る。

1平方メートルの枠。作業中に釘が抜けてしまったので、アングルで作った方が良かったかも。


この枠に巨大ビニール袋を入れて、草地を覆う。


で、草を刈り取る。


ビニール袋の中にバルサンを入れて殺虫してから、昆虫を採集する。

続きは明日。

先週、学会に行く際の遊び道具の準備を忘れてしまい、急遽、空港の本屋でウロウロして見つけた本、パラドックス13。東野圭吾の本で、単行本は2009年に発刊されていたらしいが、文庫本は出たばかりだった。

13時13分13秒に人が消える、という、面白いのかな?と心配になる内容だったけど、オチも元エンジニアらしく?SFにしては、なかなか納得できた。

安楽死とか、子孫繁栄とか、極限状態における人の真理についても考えさせられ、普通のSFではないよ、という雰囲気もあるが、個人的には、ミステリーの方が好きだな。

2014年5月30日金曜日

再現性

とうとう始まってしまった、分担で担当している学生実験。今週は、来週以降に使う昆虫採集を行った。


午後からはGIS修論のワラジムシ類採集。

実はここ数日、カードの利用制限がかかり使用できなくなっていた。やっと解除されたので、国際学会のホテルの予約とかして、書類書きをしていたら結構な時間になった。

色々と放置している業務の一つ。論文に使用した標本を博物館へ送る準備をちょっとだけして終了。

科学では再現性が重要なのだが、分類学では、研究に使用した標本を博物館などの保管することで、第3者が論文を再現できるようにしなければならない。第3者が使用した際に誤解が生まれないように、詳細なラベルを入れるのだが、、、結構、面倒。普段からやっておけば良いのだが。


土日は集中講義。

帰宅前に最後のメール確認をしたら、再来週、一緒に学会に行く予定の学生から嬉しい連絡が届いた。それは良かったのだが、、、学会の準備は不安。

2014年5月28日水曜日

演習林

大学院の授業の準備で、協力とか、裏切りとかの勉強。研究では勉強しない分野なので、とても勉強になるがまとめるのに時間がかかる。

午後は林縁卒論の調査地探しで、九州大学の演習林を訪問。


森林と草地の境界。


良い場所が見つかった。学生が教育実習に行ってしまうので、帰ってきてから始めるだが、梅雨入りしないと良いけど、、、。

大学に戻って、今週から始まる学生実験の準備とか、大学院の授業の準備とかして終了。

2014年5月27日火曜日

ウミホタル

憂鬱な時期が始まる。

これから1ヶ月間の間に、国内・国際学会、土日の集中講義×2、そして、分担授業の担当分も始まる。あと大学院向けの講義もか、、、。

ということで、授業の準備を少しでも進めておこうと頑張る。

午後、研究室の学生が教育実習に行っている学校の訪問。

大学に戻って、新しく配属された3年生にお手伝いの相談。日本産ワラジムシ類のデータベースを作ることにした。

忘れてしまいたい感じなのだが、再来週に小学校に授業に行くので、そのネタ作り、、、といっても、予算が使えるので、キットを購入してしまう。乾燥ウミホタル。


これに水を入れると、、、


沖縄にいた時は、港から石を投げて光らせた遊んだ記憶が、、、。

2014年5月26日月曜日

クマムシ

土日は、埼玉の駿河台大学で日本土壌動物学会に参加。

キャンパスがとても綺麗だった。これぞ大学、といった感じ。ドラマの相棒の撮影によく使われているのだとか。


今年のシンポジウムのテーマはクマムシ。有名人が来た一方で、高校生の研究成果の紹介もあったりと、とても面白かった。


苔をシャーレに入れて、水をかけておけば採集できるのだとか。ピンセットで掴むのかな?と思ってたら、筆の本数を減らして、そこにくっ付けて取り出すみたい。

帰りに、所沢と池袋の駅前でダンゴムシを採りをして、昨夜、福岡に戻った。

で、今日は、月曜日恒例のGIS修論のワラジムシ類採集。これまでに70数地点の採集を終え、残すは道路沿いのみ。きっと楽だろう、というのが、私と学生の読みなのだが、、、。

今日は、日本海側の海女発祥の地と言われている鐘崎周辺をウロウロしてみた。


手探り状態が続くチョウ卒・修論、、、アゲハが無事に羽化した。一歩前進。

2014年5月23日金曜日

7時間

PCR産物の精製。放置していた学会業務を処理して、大学を出発。

7時間後、埼玉の飯能に到着。明日から、日本土壌動物学会に参加。

絶対に忙しくなるだろう、と予想し、今回は発表の申込みをしなかったが正解だった。明日の午前中に2つ会議に参加したら、あとは発表を聞いて勉強するだけ。

2014年5月21日水曜日

任せて

午前中は、沖縄調査の標本整理。午後、授業×1をして、書類書き。

パソコンに向かったついでに、出張の宿泊先の手配などを行うが、色々と苦戦を強いられてしまい、ほぼ一日が終わってしまった。

さすがにこのままでは一日は終われないと、共同研究者に、その勉強は私に任せて、と言って完全に放置してあった勉強を少し進めて終了。

2014年5月20日火曜日

イニシエーション・ラブ

授業の準備、書類書き、初稿のチェック、来週末の集中講義の買出し、で午前中が終了。

DNA抽出、沖縄サンプル処理×1地点、そして、集中講義のプリント準備をして終了。

頑張ったような、何もしていないような、あまり記憶がない一日。

色々な芸能人が面白い、と発言して、話題となった、イニシエーション・ラブ。先日、天神のジュンク堂に行ったときにベストセラーになっていたので、思わず買ってしまった。

「衝撃の最後の2行」で、それを読むと必ず2回読んでしまう、と聞いていたので、読み始めてからずっと、最後のページを見たくて、中身が全く頭に入らない。

で、やっとの思いで、最後の2行、、、ん???

もしかして、、、そういうことか。という感じだった。何の知識もなく読んでいたら、私は面白さに気づかず読み終えていたと思う。

その後、ネットでネタバレを見ながら見直した。

ミステリー?トリック?好きな人は、キット、面白いと思えるのでは。映画のシックス・センスとか、ユージュアル・サスペクツにも通じるものがあるので、これらが面白いと思える人にもおすすめ。

ただ、バブル時代のネタが随所にちりばめられているので、私よりも若い世代(37歳以下)は、そこが理解しにくいかも。結構重要なキーワードである、男女7人**物語、とか、私もやっていたな、ぐらいの記憶しか無い。

2014年5月19日月曜日

湯川山

月曜恒例のGIS修論ワラジムシ類採り。四塚連山、最北の山、湯川山を制覇。蝶が沢山飛んでいた。


大学に戻って、1時間ほど会議に拘束。

その後、沖縄調査のサンプルを1地点分処理するが、今日の湯川山のサンプルを処理していると勘違いして、こんな種が出るのか〜、と少しビビった。

2014年5月17日土曜日

36サンプルをPCRにかけて泳動。全てシングルバンドが確認できた。

久しぶりに実験したら楽しくなってしまい、標本の整理とかに精を出して終了。

チョウ修・卒論で飼育しているチョウが蛹になり始めた。


色が異なるのはナゼ?


蛹になる直前のも。

2014年5月16日金曜日

孔大寺山

DNA抽出の続きをして、30分ほど会議に拘束。

その後、金曜日恒例のGIS修論でワラジムシ類採り。

宗像市の四塚連山の最高峰、といっても499mの孔大寺山を制覇。


来週は、孔大寺山から少し見えた湯川山に行く予定。


かなりアプローチしにくい山なのだが、結構、登山している人がいた。私たちは、「趣味で登山はしたくないよな」とか、ブツブツ話ながら登っているのだが、、、実は、私も学生もアウトドアが好きではない。

合計で4地点で採集して、大学へ戻る。教育実習に行った学生の調査の手伝い、ヘビの餌採りをしてから、かなり放置してあった昨年の沖縄調査のワラジムシ類の瓶別けを1地点分して終了。

2014年5月14日水曜日

画像解析を一先ず通しでやってみる。スッキリとした結果ではないが、とりあえず発表では使えるだろう。しかし、エラーが出てしまったり、もう少し検討が必要そう

で、その結果から気になるサンプルがあったので、3サンプルほど追加でDNA抽出を行う。

午後に授業×1をして、画像解析の検討の続き。

先日、畑作業中に見つけたヘビ。舌を出している姿がナカナカ可愛い。

2014年5月13日火曜日

頭がボ〜

学会参加関係の書類書き。初めて参加する学生の分があったりと結構手こずってしまう。

その後、授業の準備。最適採餌戦略の話をするのだが、待ち伏せ型捕食者の話もしたい、と思い、クモとかアリジゴクの勉強をしているうちにハマってしまい、半日以上費やした。

実習に使うために、麻の実を100個ずつ分けるという地味な作業も行う。


合間に1時間弱の会議の拘束と操作実験修論の相談もはさむ。

この時点で結構疲れてきたので、学会の宿泊場所選びとかしていたら、焦りと言うか、恐怖心に襲われた。

ということで、DNA抽出を開始して、学会用の画像処理を進める。日付変更まで頑張るつもりだったが、頭がボ〜として、ミスが連発し始めたので終了。

50サンプルぐらいは準備できたので、明日、予備解析をしてみるか。

2014年5月12日月曜日

ファースト

恵みの雨か、、、。月曜日はGIS調査でワラジムシ類採集の手伝いのハズなのだが、結構な雨が降っているので中止。

大学院生の学会発表に向けての新しい解析の検討をして、ほぼ一日が終わった。あと数日あれば、どうにかなりそうかな。

全国各地の方々から標本を送って頂いているのだが、ナカナカ処理できず、非常に申し訳ない気持ちで一杯である。


とりあえず、海岸で採集された標本の整理を行うが、実体顕微鏡レベルで、明らかに見た事のない形質が見えた。同定は難しそうだ。

他に、大学院生と共に透明標本の処理、出張関係の書類書きもしたか。

昨年、大学院を修了した学生の修論の一部がやっと受理された。学生が筆頭著者の初めての論文というのもあるが、色々な思いの詰まった論文となった。

First Record of **** (Acari: Oribatida: Liebstadiidae) from Japan, with a Redescription Based on Specimens from the Ryukyu Archipelago.
Iseki A. and Karasawa S. (in press) Species Diversity, 19

マングローブの樹皮のみで見つかるササラダニ類を扱った論文。本種は、私が大学院生の時に見つけた種で、当時も記載を試みたのだが、難しくて断念してしまった。で、語学が堪能な大学院生に任せたら、無事に解決してくれた。

実は、この論文は当初、新属新種として投稿していたのだが、審査中に別の著者によって新種として報告されてしまった。新種の記載者として名前を残してあげたかったのが、、、かなり後悔した

筆頭著者は、研究室に入った頃は虫が嫌いだった娘なのだが、奄美大島で普通にダニ採りをするまでに成長。そして、現在は、アフリカに在住。色々な意味で遠い存在になりつつある。

2014年5月10日土曜日

日本語訳

昨夜、すでに修正の指摘があったササラダニ論文を再度修正して提出。

国際会議の出張に関して、提出が必要となるHPの日本語訳版などを準備して終了。

週末に天気が良いのは久しぶりな気がする、、、。

2014年5月9日金曜日

金山

朝から、GIS修論手伝いでワラジムシ類採り。

4つある山のうちの一つ金山を制覇。


この調査、ほぼ一日時間を取られるので、結構、大きな存在になりつつある。

大学に戻って、ササラダニ類論文を見直して投稿、国際陸生等脚類学会の要旨を書いて投稿と参加申込み、集中講義の内容を少し考えたところで、疲れてしまう。

色々と忘れていそうなので、やるべき事をとりあえず書き出す。

6月の小学生向け実験×2の準備、サソリモドキ論文の改訂、ワラジムシ類のwebプロジェクト、6月の動物分類学会の要旨と参加申込みと発表準備(自分+大学院生)、6月の国際陸生等脚類学会の出張の手配と発表の準備、5月末の土壌動物学会の編集委員会の準備(発表はしない)。

で、これに、授業の準備と書類書き、、、か?

思ったより疲労の回復に時間がかかるようになってしまったのが心配だ。

2014年5月8日木曜日

疲れて

野外作業で疲れてしまう、、、。

操作実験修論について相談。リターバックを作ってみた。


その後、畑の草刈りをして午前中が終了。

草刈りの影響か、午後の始まりはぐったり。少し復活したので、画像解析の準備を進めていたら、ササラダニ論文が返却されたので対応。不思議なことに、ほぼ同時にサソリモドキ論文も共同研究者から返却。こちらは大幅な改定が必要そう。

夕方に1時間ほど、小学校でのカブトムシ実習について相談。

ササラダニ論文の修正が一段落着いたところで終了。もう一度見直して週末には提出したい。

2014年5月7日水曜日

荒れ地に

チョウ修論・卒論の畑仕事、ゼミ、生活史修論の画像取扱い、と、研究室運営に没頭した一日。

畑仕事は、荒れ地にミカン植え、を担当。インターバル撮影をしたが、あまり面白い写真は撮れず、、、。



2014年5月6日火曜日

竹の子

昨日と今日は、GIS修論の手伝いで、計12カ所でワラジムシ類採集。

6月に控える学会の講演要旨や不幸のメールを書いたり、生活史修論用の写真撮影とか、結構、疲れるGWとなった。

今春に生えた竹の子が、すでに竹になっている。


パンくずに砂が、、、懐かしのトビイロシワアリか

2014年5月3日土曜日

鱗粉

平和な時間を過ごせた。

来月、初めて学会発表をする予定の大学院生の手伝いで、ワラジムシ類の写真撮影をしながら、まとめ方と色々と考える。何となく、方向性は固まった。新しい解析に挑戦をしてみようか、と気合いが入ったところで終了。

先日撮影した、卒業生に頼まれていたチョウ。チョウの翅。


拡大すると、小さな鱗みたいなのが沢山あることが分かる。これが鱗粉。


SEMだと分かりやすい。


さらに拡大。

2014年5月2日金曜日

してはならない

一日中、GIS修論のワラジムシ類採り手伝い。

昨日は、蝶修論・卒論の手伝いで畑作りの手伝いをした。定点でインターバル撮影をしてみた。




昨日は、木を抜いたり、周辺の草刈りをしたので、あまり変化がなかった。

色々と話題の本学の学長。話題満載なのだが、昨日の会議では、「研究や授業における学生の成果を担当教員は一切公表してならない」という規定の案が出てきた。

「公表しろ」ではないのか、と読み直したが、「してはならない」だった。公表は人権上、問題なのだとか。ちなみに、学生の同意があっても、人権なんとか会議にかける必要があるみたい。

まぁ、ここで書いているみたいに、本学の学生はこんなことしています、みたいなことを公表するのは、学生の人権を犯していると、、、。画像の無断掲載は私も問題があると思うけど、研究室の学生は大丈夫だろうと勝手な判断。

どこに向かおうとしているのか、本気で心配になってきた。

ちなみに、現在、国会では学校教育法を改正して、学長の権限をさらに強めようとしている。民間の会社では、社長の独断で方針を決めることもあるので(多分)、トップの権限を強めること自体は悪いことではないのだろうけど、経済的ではない自由な発想や一般的には評価されにくいマイノリティーの意見を発信することが期待される大学で、特定の人の権限を強めてそれらが維持されるのか?

まっ、危機感を持っている人も多々いるようで、興味のある方はこちらを読んでみて下さい