2014年7月1日火曜日

フランス5と6日目

昨日はネットが繋がらず。

パリ市内でダンゴムシ探しをして、空港近くで宿泊。これで5日目が終了。

フランス6日目。朝を迎えて空港へ。


忘れる前に、学会の感想。

ボルバキア(+ウイルス、リケッチア):ボルバキアは、フランスのグループが様々なアプローチを試みており、素人がチョット手を出しても相手にならないと痛感した。ウイルスとリケッチアは、次世代シークエンサー?によるアプローチのみで、機能などはまだっぽい。

生理・形態:知識が無さ過ぎてよく分からなかった。現在、日本ではあまり研究されていない?けど、発表でも鈴木さんの論文が引用されるなど、日本が牽引した分野でもあるので、このままでは勿体無い、、、。

生態(分布、系統地理):調査地の環境パラメーターとの相関をみたり、地史的に面白そうな地域の系統関係を調べるのみで、GISや空間統計などは利用されていない。日本の特性、例えば複雑な地史や火山とか、を考慮した研究をすれば、もっと面白い研究ができると思う。早く論文にしたいことが色々あるのだが、、、。

生態(生活史):手法はそれほど新しくなく、すぐにでもやれそうだが、長期の野外調査と飼育実験が必要なのが悩みどころ。ヨーロッパではデータの蓄積が豊富なので、色々と議論が展開できるのが強い。日本では、個人では難しいかもしれないので、組織的に調査をすることをすることを考えた方が良いかも。何名かに相談してみるか。

行動(交尾):明瞭な結果が出ていないので、やる価値はありそうだが、日本は生活史データが乏しいので、仮説をどのように立てるのかが悩みどころ。あと組織的な飼育も必要かな。フランスのグループがボルバキアを絡めた展開しており、その狙いを整理しておく必要がある。

行動(集合、個性):森山さんが独走している印象。野外データなどと付き合わせをして、新しい展開ができると良いと思った。あと、中高校向けの仮説検証実験の教材としての応用も期待される。

分類:ほとんどの国で苦労している。

私の最も興味ある分布や系統地理は、ここ数年が勝負の時期だと思った。今進めているデータベース、GIS、系統地理で新しい展開を示せるだろう(と信じている)。

データベースとも絡むが、ヨーロッパと勝負するには組織的な展開が必要と痛感した。色々と少し相談をする必要がありそうだ。

研究のことだけを考える幸せな時間もソロソロ終わる、、、。