2014年1月16日木曜日

銀の匙

ゼミで本読みと会議で30分ほど拘束された以外は、基本的に卒論の原稿読みで終わった。

先日の連休で飛行機に乗らなければならなかったので、遊び道具を探した結果、見つけた漫画、銀の匙。ナカナカ面白い。


親元を離れたくて、都会の進学中学校から農業高校に進学した学生が主人公。周りは農家の子どもばかりで、色々なギャップを経験していく。

基本はドタバタ・青春コメディーだけど、時折、農業に関するマメ知識や農家・思春期の葛藤が挿入される。ニワトリの卵がウンチと同じ穴から出ることを知って、しばらく卵が食べられなくなったりとか、、、。

当然、家畜の生死の扱いも出てくるが、あまり深くならず、食べるために殺す、殺す以上は食べ尽くす、という根本概念であっさりと笑いにするあたりは素晴らしいと思った。オススメです。

購入した当初からタイトルの銀の匙がとても気になっていた。銀の匙といえば、名門灘高で中 勘助の銀の匙という小説を使った国語の授業が有名だけど、その銀の匙とは異なる。以下、ネタバレです。

漫画の中では、食堂の入口に銀色したスプーンが飾られている。ナカナカ、意味は教えてくれないのだが、8巻でトウトウその意味が明かされた。

web辞書によると銀の匙の英語Silver Spoonには上流階級とか裕福なと言う意味があるように、海外では、銀の匙は食に困らないという象徴となっているのだとか。

で、不景気でも農家は食いぱぐれない、という意味で、タイトルに銀の匙を付けたみたい。子どもが生まれたら銀の匙を贈ると一生食べるのに困らない、という風習もあるということなので、最終回は主人に赤ちゃんが生まれて、銀の匙を持たせるシーンで終わると予想。