2012年9月30日日曜日

ヒメフナ

ヒメフナのSEM撮影の続き。

ヒメフナの腹部。腹肢外肢は取り外してある。ヒメフナの生殖器官は、他の陸生ワラジムシ類と比べると随分と形態が異なる。この画像を見て、それに気づく人はいないと思うけど、、、。


第2触角の先端。感覚毛と思われる毛が沢山あった。他の種類は違った気がするけど、、、?それは、学生に任せる。


明日からは、自分の研究を進めよう。

2012年9月29日土曜日

監視

大学院入試のお手伝いで、監視役を2時間ほど。

大学院生の紀要原稿の修正。で、入試の日は学生は立入りできないので、来月、学生が学会発表で使うPCR産物を精製して、シークエンスへ。時間がない、上手くいってくれ。

週が明けたら授業が始まる、、、。当分、バタバタした日が続きそう。

2012年9月28日金曜日

どうだろうか

久しぶりにSEM撮影。学生に説明するのに、言葉ではナカナカ伝わないので、こんな感じでまとめたらどうだろうか案、を作成してみた。


明日は、大学院入試のお手伝いで拘束、、、。

2012年9月27日木曜日

ウリボー

すでに3ヶ月が過ぎてしまったやらせ写真を送る。ほとんど甲虫なので、図鑑で名前を調べてたら半日が終わった。ついでに学生にもらったウリボーの写真も。


事前に出欠席の確認をされてしまった会議に参加。3時間ほど拘束。

徐々に切羽詰まりつつある学生の対応。ワラジムシ類も、ササラダニ類も、ちゃんと勉強しないとマズいなと痛感。

2012年9月26日水曜日

サソリモドキ

オカダンゴムシがナカナカ見つからず、ギリギリまでバタバタしたが、中学生向け実験がどうにか終了。何だかぐったり。

その合間に共同研究者が訪問されたので、ヒノキ林調査についての相談。これも結構、ハマってきたな。

大学院生の実験を眺めつつ、紀要用の原稿を修正したりして一日が終了。原稿×1は明日で終わりそう。もう1つがどうなるか。

奄美大島の思い出。今回の琉球調査で最も成果があがったのがサソリモドキだった。実験は大学院生に託されるが、順調にいけば、日本における分布については、ひとまずの決着を見るだろう。


こんな印鑑も。


琉球のサンプルも気になるが、ボチボチ学生の対応に力を入れないとマズい気もしてきた、、、。

新しい共同研究が始まるかも、、、とても気になっていた分野なので、どうにか進めていきたい。

2012年9月25日火曜日

特撮

明日に迫った中学生向け実験の準備。ワークシート的な物を作成して欲しい、と連絡がきて、見事にハマる。夕方からオカダンを探しにいくが、あまり見つからず、、、。大丈夫か?

大学院生とちょっと研究について相談しつつ、草刈り×2。クズの根のせいか、金属を削りすぎなのか、歯がボロボロになっていた。ボチボチ換えないと。

日が落ちたところで、ホタル卒論の手伝い。個体数が激減しているようで、、、今日は、月明かりが明るいのだが、これが原因かなとか。

土日の思い出。初めて、東京都現代美術館に行ってみた。エヴァンゲリオンの庵野秀明が中心となった、特撮に関する企画点が行われていた。


ナウシカに出てくる巨神兵が東京に舞い降りてくる、というオリジナル短編も放映されており、その短編に使用された(?)ジオラマを近くで観察できる。


仕事が細かい。


巨神兵のWikiにも書かれているが、ナウシカの巨神兵の原画(全てではないのか?)は庵野秀明が描いたのだとか。

ウルトラマンとか、ゴジラとか、さらに古い特撮映画で使用されたミニュチアとか展示されていたり、特撮の技術の説明があったりと、とても面白かった。

2012年9月24日月曜日

寄生虫

久しぶりに完全放棄な土日を過ごす。

寄生虫博物館とかに行ってみたり。


サナダムシの標本。実際に人の体から出てきた個体。写り込んでいる人と比べるとその大きさが分かる。

一見すると気持ち悪いが、人間には害がないらしい。むしろ、最近は、このような寄生虫が体内にいなくなったので、アレルギーが多くなったと、考えている人もいるのだとか。

2012年9月21日金曜日

怪しげ

かなり先送りしてきた学会仕事をどうにか終え、卒論紀要化を進める。

奄美大島の思い出。干潮時のマングローブ林。幹の下部の色が変わっているが、この部分は満潮になると浸水する。変色部分の高さが一定なのが分かる。


マングローブ林で怪しげなIさん。

2012年9月20日木曜日

素手で

今日は標本をいじらないぞ、と決心して大学に。

担当学生が教育実習に行ってしまい、完全放置になった畑の草刈り×2。

今月末締切の卒論紀要化を進める。ほぼ1ヶ月ぶりか。一通り終わったところで、データセットに間違いがあることに気づき、放心。大学院生の分は任せ、、、て大丈夫だろうか。

合間に、来週行う中学生向け授業の準備。学生にも手伝ってもらい、無事終了。交替性転向反応で2時間、、、もつかな?

あとは、ごめんなさいメールを送ったり、書類を書いたりして終了。明日は、学会のお仕事に集中しなければ。

奄美大島の思い出。今回の調査では、潮間帯のササラダニ類も採集したので、海岸を歩く機会があった。大学院のときに生物学は5感をフルに使わないとダメだ、と言われたが(で、クモとかバッタとかを授業で食べてみたり)、素手で触ってみた特集。

ハリセンボンの遺体。沖縄ではアバサーと言い、汁に入れて食べる。とても美味しい。漁港とかでも普通に泳いでいる姿を見ることができる。


アメフラシかな、と思うが、良く分からない。現地では、巨大なナメクジか、とか話してた。今思うと、平和な時間だった。


ヒトデ。猛毒のヒトデだったらどうしよう、とか、ちょっと頭をよぎったが、学生が先に触ってた。

2012年9月19日水曜日

天才

結局、今日も標本整理に没頭。奄美大島のBurmoniscusの瓶分け作業まで終わった。

今まで見たことのない状態の標本を1個体発見。種は普通だけど、形態が極めて特殊なことになっている。日本からは間違いなく初めて報告だけど、海外ではどうかな。初めてだったら良いな。

奄美大島で見つけた青色個体は、調べてもらうことになった。

エタノールに浸けてあるので、本来はどんな状態なのか良く分からないが、この標本を見る限りでは、本来黒い部分が青く変色している。そもそも体表面の黒い部分と白い部分ってなんだったかな?筋肉のついている場所だったか?どこかで勉強した記憶があるが、、、忘れた。ちなみに、外骨格は透明で、色彩はその下の肉体の色を反映している。


昨夜からネット上でちょっとした話題になっている、ABC予想の証明。ABC予想とは、数学における証明されていない重要問題らしいのだが、日本語の説明を読んでも全く理解不能。

で、この研究結果以上に話題になっているのが、証明を行った研究者の望月新一さんの経歴。16歳で米国屈指のプリンストン大学に入学、19歳で卒業して、22歳で博士号(Ph.D)。で、32歳で京都大学教授になった、、、天才というのだろう。

ただ、この研究、あまりにも難解すぎて正しいのかすぐには分からないので、これから世界中の研究者が確かめるのだとか。HPからダウンロードできる。

2012年9月18日火曜日

まもる

学会の仕事に専念するつもりできたが、やはり、標本が気になってソワソワし始めたので、ソーティングに没頭。和歌山のBurmoniscusが終了。奄美のBurmosnisusに手をだすが、幸か不幸か(不幸だけど)、ほとんど♀ばかりで順調に進み、1/4が終了。

本当は、和歌山だけ処理して、論文を書くつもりだったのが、奄美大島に予想外の種が分布することに気づいてしまったので、奄美大島も処理する必要が、、、。

宮古島の思い出。宮古島は宮古まもる君に守られている。全然知らなかったけど、結構有名らしい。


石垣島から宮古島に渡って、スゴい気になったのが、ファミリーマートが多いな、ということ。最南端の店舗を発見。やはり、石垣島にはないのか。ちなみに、西表島には、そもそもコンビニがない。

2012年9月17日月曜日

ピルクル

和歌山のBurmoniscusの標本整理。1/3ほど終えたところで飽きた。

ということで、放置していた学会の仕事をしていると石垣島と西表島に同行したK君が登場。石垣島と西表島のサンプルを任せることに。とりあえず、♂と♀の区別方法を教えてみる。初めてなので、予想通り苦戦。

風は強かったが、雨もあまり降らず、それほど台風の影響はないね、と話したら、電車は止まっていたのだとか。

奄美大島の思い出。ホテル近くのスーパーで発見した、ピルクル味のチョコフレーク。見たことないな、って思ったけど、新製品なのか。私の地元のスーパーにはまだない。


ピルクルは乳酸飲料で、特定保健用食品なのだが、このチョコフレークは乳酸飲料が使用されてはいるのだが、殺菌されているので、特定保健用食品ではない、、、。

2012年9月16日日曜日

松枯れ

すでに締切が過ぎた書類を色々と提出する。週明けに提出しなければならない書類も書いて、半日とちょっと終了。それでも、かなりの数の書類を読まずに廃棄してしまったが。

標本整理の続き。とりあえずアルコールを入れ替え、個体数の多い地点については、大きめの容器に入れ替えたり。先月行った和歌山のサンプルも現在この状態になっている。

ここからが面倒で、今度は、1瓶に1個体ずつ通し番号を付って入れていく。で、その後に解剖して、初めて種名が確定する。和歌山と琉球調査で約90点。1地点につき10〜30個体採集しているので、1000〜2000個体、、、。これから1年はかかる。必要な場合にはDNAも調べる。こうやって地道に生物相が解明されていく。

奄美大島で最も印象的だったのが、松枯れの被害が大きいこと。一見紅葉に見えるが、全て枯れた松。


原因はマツノザイセンチュウという線虫で、北米原産の外来種。

線虫は空を飛べないので、この線虫だけだと拡散しないのだが、松を齧るマツノマダラカミキリの体にくっ付くことで拡散することができる。実は、このマツノマダラカミキリは在来種で、松を齧るのだが、枯死させることはない。長い進化の歴史の中で、緩やかな関係が出来上がったのだ。そこに外来種が加わることで関係が壊れた。


進化の歴史を無にするような行為は極めて危険であることを認識しなければならない。奄美大島最大の港、名瀬港には松の持ち込み禁止に関する看板があった。

これからの学校教育では、きちんと教えなければならないだろう。

2012年9月15日土曜日

恐る恐る

昨夜、約2週間ぶりに自宅へ、、、クサイ。なんか臭い。臭いの発生源はどうも台所らしい。ドコ?ドコ?

まさか、と思い、恐る恐る冷蔵庫を開けてみると、、、猛烈な臭いが。雷でも落ちてブレーカーが上がったのか?と調べにいくが問題無し。ナゼ、、、コンセントが外れてた!庫内の物を全て廃棄。汁が垂れたり大変だった。

現実の世界に復活してしまったので、朝から免許状更新講習で軟禁される。琉球調査に同行されたK先生も一緒。K先生のHPにユツン(ユチン)の滝がアップされている。学生K君も写っている。

軟禁中は標本の整理。今回は、ササラダニ、サソリモドキ、ワラジムシ類を対象に、70地点強で採集を行った。ササラダニとサソリモドキは大学院生に、ワラジムシ類も一部はK君に任せられるか、、、。

とある場所で発見したCubaris。写真では分かりにくいが、かなりの頻度でオレンジ色個体だった(局所的にはほぼ100%)。沖縄はオレンジ色個体の頻度が高くなるのだが、ここは異常だった。オレンジ色変色の研究を行うのに良い環境を見つけた。


宮古島の思い出。日本在来の馬である宮古馬が道ばたにいた。


明日も軟禁。しかも一人だとか。

2012年9月14日金曜日

現実へ

等脚類×2、で採集、一緒にサソリモドキも採集。ササラダニ×1点で採集。これで、今回の琉球列島調査の全採集が終了。

飛行機まで少し時間があるので、どうしましょうか?ということで、奄美博物館を訪問することに。思った以上にはまってしまい、最後は、バタバタしながら搭乗。無事に大学に到着。

沖縄島に直撃した先日の台風が、奄美大島にも多大な被害を与えたようで、土砂崩れがスゴかった。さらに、奄美大島は2010年にも記録的な水害を受けている。今週末もまた、台風が来るようで、直撃するようだと、工事中の道路が再度、崩壊してしまうだろう。

博物館の階段を使って、2010年の10/20水害で水没した資料が干されていた。


日本中で普通にみることのできるオカダンゴムシ、じつは沖縄ではあまり見ることができない(今回、オカダンゴムシの分布について新知見を見つけたのだが、、、)。で、奄美大島では、人工環境には広く分布しているようで、トある場所では、本州や九州でみられるような、集団で見つけることができた。このような状況は、今回は、ここ1カ所だけ。


ちなみに、この動物は、ヤイトムシと言う、クモやダニの仲間でした。

偶然なのだが、明日は、今回同行したK先生と一緒に朝から軟禁される、、、。日曜日も。

2012年9月13日木曜日

逃亡11日目ー奄美大島

等脚類×6、うちサソリモドキ×4、ササラダニ×2、で採集。

明日で逃亡生活も終わり。午前中にササラダニを採集し、外来性のワラジムシ類を狙って終わる予定。

合計で70地点を超えた。

2012年9月12日水曜日

逃亡10日目ー奄美大島

ネット環境がイマイチ。

奄美大島南部の林内で調査。等脚類×5、で調査。うち4地点でサソリモドキを採集。

1個体だけ、青色個体も採集。

外来種としては、ホソワラジムシが発見できず、オカダンゴムシが点在しているが興味深い。

あと、コシビロがほとんど採集できず。

2012年9月11日火曜日

逃亡9日目ー奄美大島

石垣島で別れて以来のK先生と合流、で、全員集合。

等脚類×6、で採集。うち4地点でサソリモドキを採集。

サソリモドキは石垣島や西表島よりも広く分布している印象。

夜は、奄美大島在住のYさんとも合流。参考になる話を沢山聞けました。

サンプル処理がたまり、ホテルでの作業が、、、と言うことで、画像なし。

2012年9月10日月曜日

逃亡8日目ー奄美大島

朝一で宮古島を離陸。那覇空港経由で、奄美大島へ上陸。1時間弱と1時間強のフライト。

奄美大島は、今回訪問する島の中で面積最大で、森も深く、そして、大型で攻撃的らしいハブが。なかなか苦労しそう。

飛行機からは歩いて到着ロビーへ。


空港周辺で少し採集したところで、学生Iと合流。

等脚類×4、で採集し、うち2地点でサソリモドキも採集した。

明日、石垣島から一度福岡へ戻ったK先生が合流。

2012年9月9日日曜日

逃亡7日目ー宮古島

宮古島調査、最終日。明日、朝一で奄美大島に移動。

宮古島は橋で池間島と来間島と繋がっている。と言うことで、そこに行ってみたりとか。等脚類×7、で採集。

最後に空港周辺で採集。外来種狙いだったけど、興味深い発見があった。早めに報告書にしたい。

等脚類ではないが、興味深い動物を発見。これを知っている人はかなりの土壌動物マニア。

2012年9月8日土曜日

逃亡6日目ー宮古島

等脚類×10、で採集。

宮古島は平らな地形で、山がほとんどなく、島全体が畑。で大きな森もない。

ということで、植え込み程度の樹林地で採集を行うのだが、、、このような場所は蚊が多くて大変。

海が綺麗なので救われる。

2012年9月7日金曜日

逃亡5日目ー宮古島

石垣島で、等脚類×6、採集してK先生とK君と別れ、宮古島へ。

プロペラ機で30分で到着。


ササラダニ×1、等脚類×2、で採集して本日終了。

耕運機注意の標識があった。

2012年9月6日木曜日

逃亡4日目ー石垣島

朝一で、石垣島に移動。

西表島の宿舎でクワガタを発見。


石垣島では、S. yaeyamaensisの模式産地と人工的な環境を調査。等脚類×8、ササラダニ×2、で調査。ナカナカ面白そうなことを思いついた。

明日の午前中、石垣島で調査して、同行の2名は福岡へ、私は宮古島へ。

今回、気になったのがコレ、ホソワワラジムシ。

逃亡3日目ー西表島

西表島3日目。

1時間30分くらい歩いて、とある滝に到着。ナカナカ大変でした。


等脚類、人工環境×9、原生環境×4、二次的環境×3、ササラダニ×2、で西表島は終了。明日、石垣島に移動。

2012年9月4日火曜日

逃亡2日目ー西表島

今回は3名で西表島に入ったが、2名が初めての西表島ということで、浦内川ボートに乗ってカンビレーの滝とか行ったりしながら、等脚類×5地点、ササラダニ×2地点で採集。

ヤエヤママルヤスデ。特定の木に高密度で見つかる。


初西表島のK先生とK君。

2012年9月3日月曜日

逃亡1日目ー西表島

9:30に家を出て、4時過ぎに西表島に到着。

チョットだけ海岸でササラダニ探しをしてみるが、潮が満ちてきたので断念。

とりあえず、荷物を取り出し、明日の予定を立てたりして気楽に過ごす。琉球大学の実習と重なってしまったので、宿泊棟は混雑。

2012年9月2日日曜日

ここだけ

明日から逃亡生活、、、ということで、その準備とその期間の提出物作成。

過去の調査地を閲覧できるようにしたりとか。その地点をGPSに送ったりとか。結構、手こずった。


和歌山の思い出。和歌山県からは、これまでに2地点でサソリモドキが見つかっている。そのうちの1地点では、いまでも継続的に見つかっており、定着しているらしい。

ここ”だけ”にいるのだとか。


メールは毎日読めると思います。さてさて、忘れ物なしで出発できるか。

2012年9月1日土曜日

クレイジー

サンプル処理の続き。和歌山では14地点で採集。ほとんどの地点でBurmoniscusとコシビロが優占しており、亜熱帯の様相を示す。温暖な気候だけでなく、黒潮の影響もあるのかな?

集中力が切れたところで、気持ちを盛り上げるための動画探しとかにハマってみたり。これが良かった、Appleの昔のCM「クレイジーな人たちがいる」。「人間を前進させた」、良い言葉だ。

和歌山の思い出。藤白神社。鈴木の名字の発祥地らしいです。B. japonicaの模式産地の近くにあった。


さらにその近くに、熊野古道が通っていた。熊野古道は、山の中だけなのかと思ったら、とても長い道のりを指すそうで。ただ、この辺りの熊野古道は世界遺産外のようだ。