2012年1月31日火曜日

あつまれ〜

授業の準備、その他諸々で終わった。研究は全く手つかず。

3月17〜21日に、滋賀県の龍谷大学にて開催される日本生態学会第59回大会で、ダンゴムシに関する自由集会が開催されます。

企画責任者は、あの宮竹先生です。心の森山先生とか、青色のじゅじゅちゃんとか、日本のダンゴムシ研究者の約半数が集結、、、。

Workshop 17 March 17:30-19:30 Room G
W17 日本に生きるダンゴムシの不思議
企画責任者:宮竹貴久(岡山大院環境)

日本人にとってダンゴムシは子供のころから親しむ身近な生き物の一つだ。しかし人の身近に棲むオカダンゴムシが明治時代に外国から日本にやってきた外来種であることは一般にはそれほど知られていない。日本の照葉樹林にはコシビロダンゴムシ類という在来種が生息している。この馴染み深いダンゴムシ類についての研究視点は、いま、実に多方面に展開しつつある。本自由集会では、日本産ダンゴムシ類に関して得られている分類学と生態学の知見、外来種オカダンゴムシの分布拡大状況、認知行動科学の材料として見たオカダンゴムシの魅力、そしてウイルス感染したワラジムシ類の症状など、生態学の枠を超えダンゴムシマニアな目線で熱く語りあう。

分類学から生態学へ
* 唐沢重考(福岡教育大),本多正尚(筑波大)

青いワラジムシ類について
加藤朱莉(つくば市立竹園西小学校)

ダンゴになるだけが能ではない
森山 徹(信州大・若手拠点)

外来と在来ダンゴムシの日本におけるせめぎ合い
高橋祐衣,五島千秋,* 宮竹貴久(岡山大院環境),三浦一芸(NARO)

ちなみに、自由集会は、大会に参加していない人でも参加できます。多分、生態学会会員じゃなくてもOK、、、のハズ。

2012年1月30日月曜日

終了

卒業研究の発表会が終了。

今年の発表題目は、

1.土壌動物の活動時間は光反応性で決まる?
2.カブトムシの多型とその役割
3.光に反応するササラダニ類は足が速い?
4.DNAデータに基づいた九州・沖縄産コシビロダンゴムシ科の多様性解明
5.オカダンゴムシの歩き方に個体差はあるのか?

でした。

行動に関する研究が多かったのが特徴。それにともないササラダニを飼育したりとか、動画解析とか、赤外線カウンターとか、新しいことに挑戦しました。どうなるか不安もあり、実際、まとめ方に色々と苦労したけど、新しいことが分かったし、面白かった。

発表会開始。


待機中。


終了後。


懇親会会場に早く着いちゃった人。

2012年1月28日土曜日

汗だく

先日、設置してきたトラップの回収。

学生が、いかんともし難い状況に陥り、一人で回収に、、、乱ペースとなり、汗だくになってしまった。

明日は卒論発表会。今日も色々な課程で発表会をしているみたい。本学は、土日にやるが常識らしい。

2012年1月27日金曜日

集合性

研究以外の作業に時間を割いた一日。

日曜日が卒論発表会ということで、その指導もしてみたり。

気になっていた論文をやっと読んだ。国際的なワラジムシ類マニアの集まりでも発表されていた。

Individual Preferences and Social Interactions Determine the Aggregation of Woodlice
Devigne et al. (2011) PLoS ONE, 6

ワラジムシの集合行動を引き起こす原因の実験検証を試みた論文。これまでの研究は、集団形成の適応的意義や環境条件を調べた研究が多いが、本研究では、個体間の相互作用の役割を調べている。

実験系は単純だけど、面白い。塩ビ管で作った円形の実験場内に2つのシェルター(ガラス板)を作り、さらに、それに赤色セロファンを載せて明るさを変化させたりしている。そもそも、シェルターを設置しない、単純環境も準備している。明るさも3段階、試したり。

ただ、結果の解釈が少し分かりづらい。

大まかな結果としては、

1.どの条件においても最終的には壁際に大きな集団を形成する。その前に、小さな集団を形成することも多い。強明条件では、やや形成過程に違いが見られる。

2.シェルターの実験では、最終的には、どちらか一方のシェルターに大きな集団を作る。赤色と無色のシェルターでは、赤色を明瞭に選考するが、赤色の濃さの違いに選好性はない。

で、考察としては、

1.最終的に壁際に集団を形成する、無色よりは赤色シェルターを好むことから、走触性(thigmotaxis)と負の走光性は持っていると考えられるが、その性質だけでは、集団形成は説明できない。なぜなら、走触性が効いているだけなら壁沿いにランダムに停止して良いハズ(壁に触れる前に別個体に触れれば集団が形成されるが)。負の走光性が効いているなら、2つの赤シェルターに分かれて集合しても良いハズ。したがって、なんらかの個体間の関係が働いている。

2.最終的な大集団を形成する前に小さな集団を形成することが良くあるが、そのような集団はシェルターの外など、あまり良くない環境に形成されることがある。これは、個体間の関係性によって、引き起こされていると考えることができる。これを集団的な意思決定とか協同的な意思決定と読んでいるらしい。

3.また、2のような一見、適応的でない行動の意義の解明は今後の課題。例えば、大きな集団では、競争が激化するので、あえて小さな集団を好む可能性がある。これは、それぞれの集団のコスト&ベネフィットのトレードオフで決まると考えられる。

個体間にどのような作用が働いているのかについては不明。個人的には、走触性+αでも説明できる気がする。つまり、個体に触れるのと壁に触れることを、違うと認識していれば、壁沿いは好むけど、別の個体を探すことになり、出会ったら止まることになる。このαを個体間作用という表現しているのだろうが。

個体の適応的な行動よりも集団(他個体)により行動が決定してしまうという考えは面白かった。

チャンと集団で行動できない個体とか、走触性とか、本筋とは違った部位に、(私にとって)とても大事な事が書かれていた。

2012年1月26日木曜日

頑張って

3年生の卒論手伝で裏山登り。

色々と問題が生じてみたり。やはり、始めないと分からないことも多いなと。大学内カメラ設置、頂上カメラ、ふれあいカメラは電池切れで回収中。

共同研究者に送られたワラジムシ達。無事に到着したらしい。

福岡県産クマワラジムシ。外来種。


茨城県産ワラジムシ。外来種。


で、先日、採集してきた福岡県産Burmoniscus。小さいのが良く分かる、、、というか、これが普通で、良く見かける外来種のワラジムシ類がデカイのだけど。


頑張って良い結果を出すんだぞ、、、。

2012年1月25日水曜日

ミズノロダニ

時折、激しく雪が降ったり。

久しぶりに授業。将来、体育の先生になる人達に、顕微鏡の使い方を教える。

ビオトープから水を採って来て、プランクトンを調べる

淡水性のワラジムシ類がいたり。


で、どこかで見覚えのある生き物が、、、ササラダニだ。淡水性ササラダニのミズノロダニ属の一種。初めてみた。こんな近くにいるとは。色々と調べてみたい。


卒論発表の練習もしてみたり。内容は十分に面白いと思った。分かりやすくする努力が必要かな。

明日は、一日中、3年生の卒論手伝いで終わりそう。

2012年1月24日火曜日

性的対立

今日も、解剖を100個体弱進める。昨日、準備しておいた標本を共同研究者に送ったが、京都は大雪のため、配送が送れる場合があるとか、、、。福岡も少し積もった。

Wikiに載ってしまうくらい有名な生態学者、宮竹先生の本。この本と同じシリーズで、ビックネームが続く。次は誰なのかな。


恋するオスが進化する (メディアファクトリー新書)

面白いです。テーマは、簡単に言うと、「交尾に対する意気込みが、オスとメスでは違う」ということかな。

表紙をめくると、「動物のオスとメスが出会い、愛し合って子どもを作る。あなたがそう思っていたら、本書に衝撃を受けるだろう。」、と書かれている。衝撃を受けて下さい。

性的対立と呼ばれるこの研究分野は、2つの衝撃的な研究により、その口火が切られることになった。

1つ目。1995年、ショウジョウ(?)バエの精液の中に、メスの寿命を短くする物質が含まれていることが発見された。つまり、交尾をするだけで、メスは寿命が短くなってしまうのである。

2つ目。ヨツモンマメゾウムシのメスは、交尾するオスをキックして振り落とす。そこで、メスの脚を切断してみると、オスは普段よりも長時間交尾ができることが分かった。つまり、メスは、オスと交尾をしたくないのである、、、ナゼ。そこで、衝撃的な写真が登場。これは、オスの交尾器の先端で、危険極まりないトゲトゲが生えている。で、メスの生殖器の内壁は傷だらけになっており、交尾をしたメスの寿命は短くなることが分かった(実際はもう少し複雑)。

で、疑問。オスは、ナゼ、毒物質やトゲトゲを進化させ、自分を産んでくれるメスを傷付けるのか?

バサっとはしょるけど、これらの形質は、オスが自分の精子を確実にメスに使わせるために進化したのである。ちなみに、メスも寿命が短くならないないように対抗策を進化させていることも分かっている。

つまり、オスとメスは、交尾に対して対立してしまう(性的対立)。

こう考えるとまたまた、不思議な疑問が出てきて、メスは交尾で被害を受けることが多いのだが、それにもかかわず、複数のオスと交尾をするメスが存在する、、、ナゼ。これはまだ、解決していない問題なんだとか。

そして、これらの研究は、ただ俗的に面白いということだけでない。害虫を駆除する方法の一つに、生殖能力のないオスを大量に放ち、野生のメスと交尾をさせ、繁殖を阻害し、個体を減らす方法がある。この方法では、生殖能力のないオスが、きちんと交尾をする必要があるのだが、その理解には、この性的対立の解明も重要となる。日本でも沖縄のハエを根絶するのに、この方法が用いられたのだが、筆者も関わっていたのだとか。

この手の本の醍醐味、著者の生き様。やはり、素晴らしいことが書かれていたのでメモ。1年生の授業で使おう。

「世界で自分だけが知っている謎。これを知る瞬間をもてることこそ研究の醍醐味だ」
「高校までの勉強は先人が研究して明らかにしたことを学ぶものだが、大学では、世界で誰も知っていないことは何か、を知るための学びから始まる」
「大学での研究は未来の教科書を作るためにある」

一つ気になったのが、ワラジムシが交尾前ガードをする、と書かれているが、このワラジムシは何を指しているのかな?ISOPODA(ワラジムシ目)のことかな。陸生ワラジムシ類は交尾前ガードしない、と思うが。

本の構成は、性と性選択の紹介をした後、性的対立へと流れる。ただし、記述が、かなり擬人化されているので、分かりやすいが、少し注意が必要かも。この手の話題は、研究結果を拡大解釈して、人に当てはめて面白おかしく書いた本もあり、過去に学術書で批判されたこともある。この本は、日本のトップの研究者が、面白おかしく書いた本である。

宮竹先生は、最近、ダンゴムシに興味があるらしいので、そのうち、ダンゴムシの交尾でも新しい発見があるのかも。

2012年1月23日月曜日

放置

時間がありそうで、なかった一日。

解剖を100個体弱進める。

共同研究者へ送る標本の整理をしたが、本日発送に間に合いそうにない。多分、そのまま倉庫に放置されるのだろう。生体なので、明日、持って行くことに。


カーズ2 [DVD]

カーズ2を観た。スパイネタとレースネタが絡み合いながら進んでいく、アメリカの実写映画でありそうな構成。ナカナカ、面白かったけど、ピクサーがやらなくても良いのに、という気もする。トイストーリーとか、モンスターズインク並のピクサー期待をしないで観た方が良いかも。

2012年1月22日日曜日

寝坊+強い雨、で、予定を変更して大学に来て、お絵描きを進めることに。

とあるお菓子のCMにハマってしまった。でも、この面白さ、理解できるのは、県外から福岡に移住した人だけだろうな、というかなりピンポイントなセンス。

お菓子の名称「とっとーと」、、、何がなんだか分からないが、博多弁辞典によると、「とっています・場所や物を確保する事」とある。

使い方例によると、質問「とっとーと?」、答え「とっとーと」、でいけるらしい。

博多弁の特徴の一つが、語尾に「と」がつくこと。疑問・いいきりの「と」現在進行形の「と」があるらしい。

ちなみに、沖縄弁で最も衝撃的だったのが「だからよ」。沖縄の人は普通に使う。かなり、適用範囲が広く、理解が難しい。日本語かどうか検討する必要があるとか、、、。

お絵描きは、北大東島から記載された種。固有種と考えられている。私の中では、確かに、日本に広くに分布する種とは明らかに違うが、、、という扱い。

2012年1月21日土曜日

オッチャン

今日は、実験用のBurmoniscusを必要量採集するだけだったのだが、予想外の珍道中になってしまった。

Burmoniscusは南方系の種で、福岡県では、中部以南に生息しており、南に行くほど密度が高くなる印象。

とりあえず、私の知る北限地点に向かってみた、、、大学を出て早々に、ウサギの礫死体を発見。一部、カラスにえぐられていたが、腐敗はしていない。


目が可愛い。


このまま道路に放置しておいても轢かれるだけだろう、草食動物の骨格標本はあった方が良いな、ということで、持ち帰ることに。どうせ、今日の採集はすぐに終わるし、、、。

で、北限に到着したが、ほとんど発見できず。ということで、もう少し南下。

とある神社で、低密度ながら発見できた。ここでしばらく頑張れば大丈夫かな、と思ったが、小学生がかくれんぼを始めてしまった。「ヒソヒソ・・・あそこで変なオッチャンが地面眺めてるんですけど〜(想像)」といった雰囲気になってしまったので、敢えなく撤退。

さらに、南下したが、良いところが見つからず。

なぜか、「俺は自分の道を進むんだ、カーナビの言うことなんて聞いてられるか」と感情的になり、カーナビの「直進せよ」を無視して、右折したら、、、高速に乗ってしまった。すぐに降りるのももったいないな〜ということで、以前、採集したことのある久留米まで行ってしまった。

2012年1月20日金曜日

交尾器

卒論発表会の講演要旨が今日、締切だった。A42枚だけど、ナカナカ大変だった。どうにか提出。少し余裕ができる。

Rで緯度経度データを地図に落とす方法にしばらく格闘。色々とネットで探してみる。順調に進むかに思えたが、Windows PCが必要になったところで中止。とはいえ、3月までにはマスターしなければならない事項。

午後からは解剖に没頭。150個体ほど終えた。あと600個体ぐらい、、、西表島だけだけど。

西表島のBurmoniscusは交尾器をみれば種同定ができる。ちなみに、ワラジムシ類の交尾器はこうなっている。これは腹側の写真。


赤丸を拡大。


で、これをピンセットで大事に外すと、こんな感じ。

真ん中がペニスで、その外に、第1腹肢内肢、さらに、その外に、第1腹肢外肢がある。ワラジムシ類の場合、雌の生殖孔にペニスは挿入せず、第1腹肢内肢を挿入する(ペニスより、長いのが分かる)。したがって、分類群によっては、この形態に変異が生じ、種の表徴として「利用可能な場合」がある。Burmoniscusは、ナカナカ有用なので、私はしょっちゅうお絵描きをするハメになっている。

ちなみに、外肢には、孔が開いていて、ワラジムシ類は、その孔で呼吸をしている


この写真、以前、学生が携帯を顕微鏡に押し付けて撮影してたので、それを真似て撮影してみた。


関東では初雪だとか。福岡はここ数日は雨降りで、少し暖かい。来週から寒くなるらしいが、明日はまだ暖かいらしい。ということで、久しぶりに採集へ。

2012年1月19日木曜日

分かっていない

ちょっとだけBurmoniscusの解剖を進める。

明日に迫った卒論要旨締切。どうにかメドがついた感じ。

大学院生が作ってくれた図。座った状態から立ち、また、座りかける行動の模式図。



半年かけて、こんな単純な行動も、定量的に調べれば、面白いことが分かるかも、ということが分かった。結局、何も分かっていないのだが。

できれば、大きな研究に発展してほしい。

2012年1月18日水曜日

ツワブキ

カエル論文の2稿を修正して提出。表の引用が大幅に間違ってた。

締切間近の卒論直しを頑張ってみたり。

家の近くにツワブキが咲いていた。こんな時期に咲くのか?

2012年1月17日火曜日

ささみ

Burmoniscus論文が共著者から戻って来た。修正して、再投稿。どうにかこれで受理されると良いけど。

あとは、卒論修正で終わった。どうにか時間を見つけてお絵描きをしたかったが、ナカナカ。土日まで無理かな。

こういう日が続くと、どーでも良いことを考えてしまう。

昼に購入したささみチーズカツ弁当。


かれこれ4ヶ月以上、ササミを食べ続けてる、ササミマニアな私としては、ササミの存在意義は、脂肪分を摂取せずにタンパク質を摂れる、とこにあるのだが、、、。そこに、チーズを入れて、カツにしてしまったら、ササミの存在意義がなくなっちゃうよ、と。

よくよく考えたら、チーズも食べたい、カツも食べたい、でも、脂肪分を減らしたい人向けの食べ物なんだろうな、と納得してみたり。

2012年1月16日月曜日

優秀

卒論修正で終わった。来週末に発表で、講演要旨の締切は今週の金曜日。かなり危険な感じがするが、、、。去年も同じような生活を送っていたのか。

せっかくなので、去年の進捗状況を調べてみることに。1月30日発表会で(翌日にアップしたので)、5日前に初めての発表練習か。ナカナカの出来だったらしい。卒論が一通りまとまっている、、、ナカナカ優秀な人達だったのか???そんな感じはしないが(某大学院生がいない、と思ったら、当時は学生ではなかったのか)。そして、3日前にSEM撮影をしていたのか。多分、発表練習で気づいたのだろう。

国内の図書館では蔵書がなく、オーストラリアの図書館から取り寄せた本。研究費では支払えないので、私費で払って下さい、と。


37オーストラリアドル。


現時点では、


ということなので、約3000円か。

2012年1月15日日曜日

無事に

センター試験のお手伝いは、どうにか無事に終了。今日は、理科と数学の日だった。

新聞で結構取り上げられていたけど、今年から、社会と理科の試験方法が大幅に変更になった。昨年までは、この2科目は、それぞれ休憩をはさんで2時間行っていたのだが、今年は、2時間通しで行うことになった(受験生の選択の幅が広がる)。

間に10分間のインターバルがあるのだが、この間、受験生は教室の外に出ることは許されない。なぜなら、他の受験生と相談ができてしまうから。

で、昨日は、社会の時間に色々と問題が生じたらしい。私のいる大学では大きな問題は生じなかったらしいのだが、このシステムには、ちょっと問題(私なりの考えだけど)があることも分かった。

というのは、試験1時間×2+インターバル10分+注意事項の説明など2〜30分=3時間弱、受験生は教室に拘束される。この間、トイレ休憩はない。

ということで、試験中にトイレに行きたいんですが、という受験生が多発。重要な役割を担っていない私は、途中、トイレ引率係で活躍することに、、、。

終了後、卒業研究の発表会が今月末ということで、ちょっとだけ卒業論文直しを進めてみる。

昨日、神栖な人から、嬉しい連絡があった。スゴいな〜。

2012年1月14日土曜日

お手伝い

センター試験のお手伝い。今日は、ホントにお手伝いだったので、夕方にちょっとだけ拘束。明日は、朝から丸一日拘束される。

お手伝いの前に、卒論を少し修正。これで一日が終わってしまった。

2012年1月13日金曜日

オオグソクムシの穿孔

Burmoniscus論文を共同研究者へ。少し気が楽になったので、卒論の修正を進めてみたり。

私の研究対象の一つであるワラジムシ類は、本来は海に生息していたと考えられている。ということで、現在もその仲間の多くは海にいる。

その一つがこれ。オオグソクムシ。ダンゴムシの心に関する研究で、今や有名人になった森山先生から、小学生の出前授業で使いたいと言って、お借りしている標本。ナカナカ迫力のある動画を発見


Zoological Scienceの新刊が発行されたということで、パラパラ見てたら、前号に、森山さんの論文が掲載されていた。

Burrow Plasticity in the Deep-Sea Isopod Bathynomus doederleini (Crustacea:
Isopoda: Cirolanidae)
Matsui et al. (2011) Zoological Science, 28: 863-868

一昨年の特別セミナーで話して頂いた内容で、オオグソクムシの穿孔能力が、とある条件により変化するよ、というもの。

とある条件とは、環境の複雑さで、筆者らは、海底に横たわるクジラの遺体などを想定しているようだ。

直径60cmの水槽に25cmの厚さの寒天を敷き、その穴の掘り方を調べている。この研究の目的である環境の複雑さの影響を調べるため、T型の塩ビ管(オオグソクムシは中を通ることができる)を半分の水槽に設置している。つまり、塩ビ管ありを複雑環境、塩ビ管なしを単純環境、とする。森山さんの研究は、いつも実験方法のアイデアがとても面白い。

1.掘った穴の深さは、複雑環境の方が有意に深い。

2.穴堀に関わった時間は、複雑環境の方が有意に長い。また、複雑環境内において、塩ビ管を通った個体の方が、通らなかった個体よりも長い穴を掘った。

3.複雑な環境では、長く、かつ、chamber(部屋構造?)を持つ穴を掘り、それを巣として利用している。単純な環境の浅い穴は、一時的な捕食者からの回避に利用している。

4.複雑な環境において、より深くの穴を掘る理由については、良く分からない。

複雑な環境は、イントロに書かれているように、クジラの遺体のようなものを考えているのであれば、そのような環境で深く穴を掘るのは、より良い餌場を探しているのでは?と思ってみたり。ただし、入口から頭部を出して、捕食らしき行動が観察されるのだとか。なので、巣穴と判断している。

最後に書かれているが、著者達は本来、オオグソクムシが環境を認識し、それにともない穴掘り行動を決定する能力を持つことに興味があるのだろう。

でも、本当に面白いのは、深海の生物を、海岸線の無い長野県で研究をしてしまう、森山さん自身だと思った。毎月、富山まで海水を汲みに行ったのだとか。

2012年1月12日木曜日

プロジェクト開始

Burmoniscus論文直しが一応、終了。明日、見直して共同研究者に送れるだろう。

先島諸島は使わずに南琉球のみを使用する方針に。ということで、地図をちょっと描き変えたり。


これからも同じことに悩むと思うので、一応、メモ。

琉球列島(南西諸島としての意味)は、トカラ海峡以北の北琉球、トカラ海峡以南ーケラマ海峡(裂?)以北の中琉球、そして、ケラマ海峡以南の南琉球の大きく3つに区分される。

南琉球を英語で記述すると、Southern Ryukyuになるわけだが、Ryukyuは当然、固有名詞なので単語の頭は大文字で良いのだが、問題は、Southern。検索してみると、頭が大文字、小文字どちらもあるようで、南の琉球と形容詞として使用する場合は小文字、南琉球だと固有名詞なので大文字になるのかな?

先日、久しぶりに幼なじみと再会。子どもの頃から絵がうまかったが、プロになってた。HP、シュール過ぎて、最初、自分のPCでは閲覧できないのかと思ったよ。

土壌動物のキャラクターを描いてもらう約束をしたきたので、、、目指せダンゴム超え。ということで、愛され土壌動物キャラプロジェクトを開始することに。

2012年1月11日水曜日

諸島とか

Burmoniscus論文の修正。大きな修正はほとんどないけど、ナカナカ進まない。

MLのブートストラップ値の計算の繰り返しを1000回にしなさいという指摘(100回しかしていなかった)。素直に再計算した結果、若干、値が変更になったので、図も修正。これは完了。


さてさて、何気に苦戦しているのが、「八重山諸島とか、先島諸島とか、南琉球とか、良く分かんないんですけど〜」という指摘。簡潔かつ正確な表現が思いつかない。

2012年1月10日火曜日

サンバルカン

3連休が楽し過ぎたせいか、ボ〜と過ごしてしまった。卒論の手伝いちょっと、と、クマワラジムシ採集をちょっと、しただけでの一日だった。

20年の月日は一瞬で埋まった。みんなホント素敵な歳の取り方をしていてました。巨大化している人もいたけど、、、ギア3だと思えば、、、かっこ良いかも。

忙しい中、先生方も参加して下さいました。「定期的に同窓会をできる学年は少ないんだよ」と言ってくれました。「幹事の頑張りと、それに応える皆がいるから、続くんだよ」と。私は、初めて参加したんだけど、、、。


私には想像できないような苦労話も沢山聞きました。「昔、サンバルカンごっこしたな」とか、恥ずかしい思い出話も聞きました。他にも教育現場の苦労話とか、ホント時間が足りなかった。

宴は結局、朝5時まで続いた。ブルーハーツになっている最中、深夜2時頃か。


皆と話してたら放浪の人生を少し後悔しかけたけど、、、自分なりに充実した生活をしてきたな、とも思った。まだまだ、これから。

次は5年後、40歳。どうなっているのか楽しみだ。

2012年1月6日金曜日

緊張

久しぶりに顕微鏡を覗きたくなったので、Burmoniscus問題第2段のお絵描き続き。

これまで記載された種は全部、これでは、、、というお話。結構、大規模な学名変更を考えている。どうなることか、、、。



3連休は、小学校(ピンぼけが)・中学校の同窓会に参戦、ということで茨城へ。

中学校を卒業後、茨城→千葉→横浜→沖縄島→名古屋→西表島→福岡、と放浪の人生を送ってきたので、ほぼ全員、20年ぶりの対面、、、。何気に緊張している。先生も来るらしいが、担任の先生の性別すら思い出せない、、、。ついでに、ヒゲを剃るべきか悩んでみたり、乾燥してヒリヒリしそうで嫌だなとか。

ついでに、高校の同級生とも、数年ぶりに対面することに。

この1週間で色々な人と会ってるな。

2012年1月5日木曜日

終わり

今日も、寒かった。

会議と自炊で終わりな一日。

カエル論文の2稿が戻ってきた。明日、見直して提出できるか。

明日は、頑張りたい。

2012年1月4日水曜日

標本整理

午前中は雪が降ったりと、なかなか寒い一日だった。

標本整理終了。田中ー西表コレクションと命名。コシビロ、Burmoniscus、および、トウヨウワラジムシは抜き出し済みなので、600弱だった。種同定をするには、これから地道に解剖するしかないのだが。


トウヨウワラジムシ科は共同研究者へ。私には、1種or2種にしか分けられないが、専門家が調べるとどうなのか。思ったよりも少なかった。どうやら、西表島の森林は、コシビロとBurmoniscusの世界のようだ。


明日は、サボった人会議と大事な会議。何もできずに終わるか。

2012年1月3日火曜日

ほおばる

起きたら、箱根駅伝は、すでに横浜路に入ってた。ということで、熊本行きは断念し、大学へ。標本整理の続き。あとちょっと残して、飽きたので終了。

Burmoniscus論文が審査から返ってきた。マイナーリヴィジョンでした。良かった、どうにかなるでしょう。3論文、幸先の良いスタート。

青色ワラジムシ論文は、もし、アクセプトされたら(結構)お金かかるけど良い?という連絡が。投稿規定に書いてないけど、、、見落としてるのか。今更、別の雑誌に投稿するのも面倒なので、まっ、載せてくれるなら、、、ということで。

ん〜、正月早々、返事をくれるなんて、結構、みんな働いているんだな〜と。青色ワラジムシ論文は、某外国の人なのに、と思ったら、アメリカでは元旦しか休まないのが普通なのか。海外はこれが普通なのか。

毎日新聞、大晦日朝刊の記事。ターキンという動物の死骸を食べているパンダ、だそうで。調査員曰く「おいしそうにほおばっていた」。


日本のヒグマもツキノワグマも(多分)雑食なので、とくに驚きはないけど、飼育のパンダがササだけで本当に健康でいられるのかちょっと疑問に思う。隠れて肉をあげてたら面白いのだけど。

2012年1月2日月曜日

高次の整理

とりあえず、卒論直しは終了。何となくデータ解析してたら、予想外の結果が出てみたり。

ササラダニの研究者からメールが。Zootaxaから高次分類群のレヴューが発刊されたらしく、ササラダニも載っているよと。

Animal biodiversity: An outline of higher-level classification and survey of taxonomic richness
ZHANG ed. (20012011) Zootaxa, 3148: 1-237

動物界全体で150万種超。学生の頃、生物全体で150万種と教わったが、かなり増加していますな。そのうち、昆虫が100万種ですか。甲殻類が6万6千種で、ダニが5万4千種だそうで。まだ、数倍には増えそうだ。高次の整理が目的なので、論文自体は、科名が羅列されているだけで、括弧書きで属数や種数が書かれている。そのうち、全種リストみたいのができるのかな。


年明けに共同研究者に送ると約束していた標本が全く採集できていない。名古屋も不発だった。明日、熊本に行こうかと思ったけど、渋滞に巻き込まれるか、、、悩みどこ。

2012年1月1日日曜日

ぽつぽつ

元旦でもぽつぽつ先生方は来ているようで、、、。

脳天きモードからナカナカ、復活できず。集中力を書いたまま、卒論の修正をしてみる。

はじめまして、の方々。みんな愛されキャラでした。

ウサギのようにニンジンを食べてみたり、


腕相撲で実力を確かめあったりと。


名古屋な人達は、相変わらずでした。ただ、学生の頃のようなエネルギーはなく、3次会で終了。それでも最後は、かえれま10、みたいになったけど。2次会と3次会の両方のシメでらーめんを頼んだことが失敗だった。

2次会の時点でややお疲れな人たち。


新幹線で、杉山くんたちは夜専門マイバックページ、名古屋で新幹線を待っている間に、ミッションインポッシブル、を観てしまった。どれも満足でした。ミッションインポッシブルは、お決まりパターンだけど、期待には応えてくれる。4でこれだけ面白いなら007のようになれるかな。