2011年5月31日火曜日

昭和新山

朝、早めにきてBurmoniscus測定を進める。205/250まで終了。厄介書類が本格的に厄介になってしまい、明日は、全くできそうにない。授業も2つあるし。

週末、北海道に行った際、変な時間に到着してしまったので、昭和新山を見に行ってしまった。


ナカナカの迫力だった。学会の風景はこちらで。顔が輝いている、、、。

2011年5月30日月曜日

そうはいかない

予想はしていたが、なかなか予定通りにはいかない。厄介書類に2時間近く拘束されてしまった。

計測は、137/250を終了。明日、厄介書類の書き直しをしないといけないので、どうにか水曜日終了を目指す、、、。結果はまあまあな気がするけど、、、悩ましい所も。


カエルが到着。目が大きくてなかなか可愛い。

2011年5月29日日曜日

、、、ような

大会会場を11時すぎに出発して、大学に18時過ぎに到着。北海道は近いような、遠いような。

学会はいつもながら刺激になった。種分類をやっている場合ではない、と再認識。早く終えてしまいたい。

大学に到着して月曜日締切の書類を書き終えたところで、締切が1週間延びた、と教えて頂く、、、。しかし、提出しなけれらばならない書類がもう少しあることが判明。

とうとう厄介書類が復活。どうにか、かわして、そのまま沖縄入りしてしまいたい。月火は、Burmoniscus問題第1段の測定に集中して終えたいのだが。

2011年5月27日金曜日

発症

完全に、遠出したくない症を発症。憂鬱。急な用事が入ることを期待したが、、、ボチボチ出発。

北海道は4回目。最初は、大学1年生の時。バイクで海岸線を一周した。初日、函館から札幌に移動する際に転倒して、以降ずっと脚から血が出てた、思い出。

2回目は、大学2年の冬。山登りに行った。車2台で移動していたが、曲がり角で、前の車が突然、視界から消えた。スリップして、道路から飛び出てしまった。周辺が、たまたま畑だから良かった。

3回目は、北大でダニの話をした。

それ以来か。梅雨がないのと雪が降るのは羨ましいが、食べ物に興味がない私にとっては、普通の人よりも魅力が半減。あと、大型ほ乳類が多いのも羨ましいか。

2011年5月26日木曜日

分かった

某高校訪問。青色ワラジムシ産地近くなので、採集をしようかとも思ったが、幸か不幸か雨だったので中止。研究室の学生を眺めて帰ってきた。生徒より随分小さいことは分かった。

大学に戻って、締切書類を無事に提出。まだ、月曜日締切書類があるが、これは、日曜日に北海道から帰って来てから一気に仕上げるという、危険な予定を立て、とりあえずBurmoniscus問題に取りかかる。

、、、つもりが、授業があることが判明。どうにか終了後、やっと、Burmoniscus問題に。

計測をしながら、写真撮影。250個体中35個体を終えたところで本日は終了。来週の月火で決着を付けたい。とりあえず、図にしてみたが、どうやら私の考えは正しいようだ。


こっちはどうやって解析しようか。


明日、北海道入り。2時間強、飛行機に閉じ込められる、、、つらい。もしかして、福岡〜北海道は、国内定期便の最長フライトでは?

2011年5月25日水曜日

とうとう

来週の分類学会のポスターを明日、印刷に出さなければないけない。

今日の午前中は、ずっと授業。明日は、とある高校に行く予定。ということで、今日の午後だけで仕上げてしまおう、ということに。学生の口頭発表をそのまま貼付ける、という豪快な手抜きをしようかと思ったけど、、、。

結局、一から作ることに。


とりあえず版が完成。明日、見直して印刷へ。

ただ、解析不足は否めない。かなり突っ込まれるか、、、。話をそらす為の写真も用意。


ちなみに、サソリ”モドキ”という名前。当然、見た目が、サソリの擬き、に由来している。知らない人は知らないが(当たり前だけど)、日本にはサソリが2種いる。その内の1種、マダラサソリ。


確かに似ている。サソリは尾に針があるけど、サソリモドキは尾が鞭状。

英語では、サソリは、もちろんScorpionで、サソリモドキは、Whip Scorpionという。Whipは、鞭という意味なので、直訳すると、ムチサソリとなる。そして、(何気に小学生受けの良い)カニムシという動物がいるのだが、こちらは英語で、Pseudoscorpionという。Pseudoは「疑似の、偽の」という意味なので、直訳するとこっちが、サソリモドキだったりする。

これがカニムシ。落葉の下を探せば、普通に見つけることができる。といっても1〜2mm程度の大きさだけど。


最近は、ナゼかワラジムシ類の研究しているけど、元々は、サソリモドキとかその仲間の研究がしたくて沖縄に渡った。それから10年近く、とうとう学会発表する時が来た。

2011年5月24日火曜日

ジッター

明日の授業の準備×2。

昨日、撮影した250枚の写真を計測。合間にゼミをはさんで、どうにか終了。

早速、4つの島(石垣,西表、与那国、宮古)で比較をしてみる。データを点でも表すと、こんな感じ。重複している点もあるので、このままでは視覚的に分かりにくい。


ということで、定番の箱ヒゲ図。これだと、簡略化されるが、データのバラツキ具合が間接的にしか分からない。


ということで、箱ヒゲ図に点も載せてみるが、そのままだと意味がない。


そこで、点にジッター機能(重なりを防ぐ)を使って、箱ヒゲ図に載せてみると、こんな感じになる。データがバラツイていることが分かり、石垣、西表、与那国で明瞭な違いがないことが分かる。でも、宮古の値が低いな困った。


Rのggplot2パッケージを使用。

2011年5月23日月曜日

汚れてても良いんです

無事に書類とCubaris論文を放出。

Burmoniscus問題に取りかかる。計測用にとある形態の写真を250枚ほど撮影。


こんな感じで計測してみようかと。スライドグラスが思いっきり汚れているが、計測だけに使うので、気にせずに撮影。

今週末に札幌で開催される日本土壌動物学会大会で、「東日本大震災特別シンポジウム」が催されます。企画委員に私の名前が入っていますが、これといって何もせず、、、。

「福島第一原子力発電所事故による放射能汚染の土壌生態系影響ー土壌動物学研究者に何ができるか」

はじめに(金子信博)

9:35-10:15
1.放射能の生態系での挙動とその影響:吉田聡(放射線医学総合研究所)
10:15-10:55
2.放射能の土壌での挙動:野中昌法(新潟大学)
10:55-11:35
3.チェルノブイリ事故の教訓:Andrey Zaytsev(ロシア科学アカデミー生態・進化研究所)・金子信博(横浜国立大学)
11:35-12:00
4.土壌動物研究者は福島事故にどう向き合うか?(総合討論)

2011年5月22日日曜日

下がった

雨が降って、一気に気温が下がった。明日は最高気温が20℃を下回るとか。このまま梅雨に入りそうな雰囲気。ということで、ナメクジが家に発生し始めた。侵入経路が分からず、増加する一方。オサムシを家に放ってみたらどうだろうかと思案中。しかし、以前、顔面にマイマイカブリの毒噴射を受けて以来、奴らには苦手意識が、、、。

ヤモリかトカゲが食べてくれると嬉しいのだが。

マイマイカブリの毒噴射痕

あっ、一重なのか。

Cubaris論文が一通り書き終わった。明日、見直して共著者に。

明日、締切の書類もどうにか完成。こちらも、明日、見直して提出。

合間に、今週末の学会発表の打ち合わせ。サソリモドキについて。サソリモドキが日本の学会で発表されるのは、20年ぶりぐらいかと、、、。天然記念物なのに。厄介なのは、翌週末に、私がポスター発表しないといけないので、今週中にポスターを作って印刷に出さなければいけない。恐らく、手抜きポスターになるかと。

明日は、Burmoniscus問題に着手したい。

今日は、オークスだったのか。録画してくるのを忘れた。ということで、動画で確認。イマイチ盛り上がらず。先週のヴィクトリアマイルは久しぶりにテレビで観戦したけど、スゴいレースだった。

2011年5月21日土曜日

逆転の発想

最高気温、、、30℃だとか。

別の本を探していたが見つからず、たまたま買ってしまった本。


ヒトはどうして死ぬのか―死の遺伝子の謎 (幻冬舎新書)

哲学書ではない。著者は東京理科大学の教授で、細胞死の観点から新薬作りに挑戦している。生態学とは全く関係ないが、面白かった。

テーマはアポトーシス。アポトーシスという言葉自体は聞いたことがあり、細胞が自ら死んでいくこと、という程度の知識はあった。

新書なので、簡単に書かれているが、私にとってはとても勉強になった。例えば、人の手はもともと塊状なんだけど、そこから割れ目ができるように細胞が自ら死ぬことで、指が形成されるのだとか。つまり、生き物の形がきちんと出来上がるには、きちんと細胞が死んでくれないとダメ、ということ。

さて、このアポトーシスがナゼ、病気と関係があるのかと言うと、例えば、ガンは死ぬべき細胞が死なずに増殖を続ける現象なので、自ら死ぬスイッチを上手く入れられば治せるのでは、ということらしい。逆に、アルツハイマーは、死なないハズの神経細胞が死んでしまうので、今度は、死ぬスイッチを止めてしまおう、と。

この手の本は、研究者の生き様が書かれているのが面白いのだが、著者は、アポトーシスの研究を始めたころ、「死の研究をしてもしょうがない」と言われたそうだ。それに関連して、興味深い記述がある。サタールという人が1985年の論文に書いた文章で「宇宙人が来て生物学の教科書を読んだとしたら、彼らは「地球上の生物は死ぬことがない」と信じるに違いない」と、当時の生物学を皮肉ったそうだ。確かに、生物学で、どうして・ナゼ生き物は死ぬのか、ということは勉強しない。このあたりは検討する価値がありそう。

進化学の観点から死を扱うと、実は、なかなか面白い。そもそも、原始的な生物は分裂で増え続けるので、個体の死というのがない。それがある時、生物は、個体としての死を受けれいれてしまう。ナゼ?その原因は、性を受け入れたから。性とは、個体間の遺伝子を入れ替え、新しいタイプの遺伝子を作り出すためのもの。昔の遺伝子タイプや壊れた遺伝子を持つ個体が死なずに生き残り、遺伝子の交換に関わってしまうと、せっかく作り出された新しい遺伝子が古くなったり、壊れた遺伝子が混じってしまう可能性がある。そこで、生物は、個体の死を受けれ入れたのだろう。ちょうど、先週の授業で話した内容だった。多分、どこかで、この人の他の本を読んだんだと思う、、、。

Cubaris論文は、シノニムリストで大苦戦。広汎種を含んでいるので、報告が膨大にある、、、。でも、ここで記載論文が集められることに気づき。多少はやる気が出てきた。

2011年5月18日水曜日

帰ってきたけど

Burmoniscus論文がリジェクトで戻ってきた。再投稿は認める、ということなので、多少は中身は評価されたと考えよう。レフェリーのコメントも、やっていることは面白い、、、が、といった感じ。

最大の敗因は、種分類と系統地理の両方を扱い、種分類の記載が少なかったこと。そもそも、種分類について本気で扱いたくなかったので、系統地理を混ぜて誤摩化そうとし、それをきちんと指摘されたのだが。ということで、まず、種分類を片付けることになった。

明日、重要な用事のため緊急、帰省。Cubaris論文、スロヴェニア、そして、Burmonisucusの再投稿と色々と溜めてしまったので、金曜日の夜には戻ってくる予定。さすがに、新勧には間に合わないか。

2011年5月17日火曜日

タマヤスデ。

ゼミは今週から、卒論・修論の計画発表。今日は、室内実験系の2名。上手くいけば面白そう、、、と思うのはいつものことだけど。

Cubaris論文は大体終わった。いつものごとく、ここからの詰めの部分が英語で表現できず苦戦する、、、。

一年に一度の身体検査。昨年のよりも身長が伸びていた。多分、朝一の計測だったからだろう。

載せたか忘れたけど、せっかくなので。学生の頃、京都大学の北山先生に声を掛けて頂き、マレーシアのキナバルに動物採集に行った際に発見したタマヤスデ(採集はしていない)。


2011年5月16日月曜日

キラウラ問題

Cubaris論文は、某国の大御所と共著で書くことになった。思い切って相談してみたら、良いよ、と。

このキララちゃんとウララちゃん、実は分類学的にはかなり厄介もの。今日、急にアイデアが浮かんで確かめたところ、どうやら、石垣島だけで、近似種が3種いることが判明。DNAデータもおおよそ支持しているが、微妙な問題も含んでいる。そのうちの1種は(キラ、ウラではない)、世界的な広汎種の可能性が高いのだが、一致しない形質が一点あり、それが著しく異なる。あと2種は、多分、新種だろう。昨年の卒論で頑張ってくれた西表島の標本がかなりの数があるので、それで決着を付けられると思う。この3種問題をキラウラ問題と言うことにする。

早くCubaris問題を解決して、タテジマ問題とキラウラ問題に取りかかりたい。

昨日のピットフォールでは採集されていなかったが、センチコガネも活動を始めているようだ。

2011年5月15日日曜日

前半戦終了

集中講義、前半の2回が終了。後半は7月。例年、大雨に見舞われる。

今回は、野外観察と操作実験がテーマ。ということで、マイクロコズムを設置したり(イノシシに壊されるか、、、)、


ピットフォールを設置したり。1日でも結構、採集できてた。


カシワの葉を食べたのは、やはり、オカダンゴムシでした。一応、証拠に動画を撮影。登っていく動画を撮影したいところ。

2011年5月14日土曜日

ヘラクレス

集中講義1日目終了。今年は、ダンゴムシの野外操作実験。どうなるか。

ヘラクレスオオカブトの幼虫を預かっている。これまでじっと見る機会がなかったが、よくよく見ると日本のカブトムシよりも頭が大きいことが判明

左:ヘレクレス、右:国産カブト

2011年5月12日木曜日

カシワ

研究室内で栽培(放置?)されているカシワの葉が何ものかに摂食されていた。糞も残っているので、犯人は学生ではないハズ。


色々なムシがウニョウニョしている研究室なので(土が放置されているので、、、)、何が居てもおかしくはないが、周辺を見回しても毛虫などは発見できず。根元を見てみると、、、オカダンゴムシが。多分、飼育容器から逃げ出した個体なんだろうけど、結構な数がいる。そういう目でみると、糞もオカダンゴムシっぽい。わざわざ登って食べるのか?興味深い。今度、野外のカシワの稚樹を見てみよう。


水をあげる時、コップでドボドボあげるので、登る可能性は高い。実際に、いつも通り水やりをしたら、数個体は登っていた。ただ、葉の摂食は見られなかった。ちなみに、土壌が浸水中、球形になって浮かび、水が浸透して無くなるのを待っている個体が多数いた。雨降り時は壁などを登るだけじゃなくて、こういう対処法もあるのか。

2011年5月11日水曜日

新しく

久しぶりの授業。面白いが理解しにくいところだったのに、上手く説明できなかった。準備不足だった。

Cubaris論文を進める。ホロタイプの観察も行ったが、想像通り。大筋は掛けたが、細かいところが上手く書けない。あと、シノニムリストが、、、。リスト以外は来週中に終えられるか。

全体は線図ではなく、写真にした。


昨夜は研究室の新観。5名が新しく所属した。卒論、修論を行うのは合計14名。男女比は9:5となった。

2011年5月10日火曜日

ラクトース

ポスターを見直したら、ウイルスをウイリスと誤植しているところが多々。

よく人間の進化の例として出てくるのが、ラクターゼ活性の量。ラクターゼは牛乳などに含まれるラクトースを分解する酵素。日本人を含む多くのほ乳類は、幼児の頃はラクターゼの活性が高いが、成長するにつれて活性が低くなる。

これは、幼児の頃は母乳に含まれるラクトースを分解する必要があるが、成長するとその必要がなくなるためと考えられる。したがって、日本人の成人が牛乳を飲むとラクトースを上手く分解できず、下痢等の症状を引き起こすことがあり、これは乳糖不耐症と呼ばれる。

しかし、乳製品をよく飲食するヨーロッパ人は成人になっても、このラクトースを分解することができ、これは食べ物に対する適応進化と考えられる。多少の批判はあるようだが、民族間でラクターゼ耐性にかなり違いがあり、とても興味深い。

何となく知ってはいたが、きちんとしたデータが欲しいと思って、探していたら、「食べることに自信を無くした日本人,島田彰夫著」に書かれていた。

せっかくなので読んでみたら、誇張しすぎだと思う部分があったが、ナカナカ面白い本だった。とくに、そもそも温帯の日本人が、寒帯のヨーロッパ人の栄養学を参考にするのは間違いという主張はなかなか興味深い。日本にいても、夏と冬では食事の量とか内容が変わるわけだから、言う通りかも知れない。

そもそも、現在の食生活は戦後、貧しかった頃の日本が裕福の象徴として作り上げた面もあると思う。本当に日本にあった食生活を考えても良い時期かも。食べることがあまり好きではない私としては、どうでも良いが。

乳製品を良く飲食するヨーロッパ人の方が日本人よりも骨折しやすいという報告もあるそうで。給食には必ず牛乳が出てくるけど、むしろ、牛乳は体に悪いという主張も沢山あったりと牛乳にまつわる話は根が深そう。

2011年5月9日月曜日

ポスター完成?

今週末は、集中講義。来週末は、結構、厄介な状況になりそうな悪寒。その次とさらにその次は、学会。ということで、しばらくは土日に家に居られそうにないので、昨日は家でやるべきことに専念。本棚を整理したら本の裏がカビだらけだったりと、、、。

久しぶりに競馬中継を観てたら、JRAのCMに三谷幸喜と深津絵里が出てたのにビックリ。新作映画とのコラボか。これは絶対に面白いだろう。

でも、ずっと家にいるのはもったいないと思い、行ったことない道をカーナビと地図無しでドライブするとどうなるか試してみたり、、、迷う、ことが判明。ハマダンゴムシがいそうなナカナカ良さそうな海岸を見かけたが、もう二度と行けない気がする。

何気に本屋に入ったら、ワンピースとの新刊が。購入。とうとう、岳の映画が放映されたけど、どうなのかな。

今日は、土壌動物学会の発表が分類よりだったので、もう少し生態よりに修正してから、ポスターを作成。どうにか終了。

2011年5月7日土曜日

雌雄差

雌雄差の言葉の定義で、生物学事典と生態学事典で若干の違いがあることが判明。生物学事典では、一次性徴は生殖腺のみで、外部生殖器などは二次性徴となっている。生態学事典では、外部生殖器も一次性徴に含んでいる。私は、生態学事典の定義を使っていた。混乱するとマズいので、発表のときも少し触れる。


スライドがどうにか完成。あとは、余裕があれば、無駄な写真を入れていくが、、、。


せっかくなので、地理分布も触れてみる。余計に分かりにくくなりそうだけど。


明日からは、青色ダンゴムシ。そして、スロヴェニア版も、、、。

2011年5月6日金曜日

性的二型ですが

系統樹が完成。


そして、地図を作ったり。


詰めのところで悩んでいると、何だか悪寒が、、、。系統地理の発表だったかな?ということで調べたら、、、性的二型だった。やってしまった。メスについては全く手つかずの状態。

そうそう、メスの種類を特定するためのDNA解析をしたんだった。また、ゼロからスライドを作り直し。本格的にマズい。

2011年5月5日木曜日

働かないアリ

匍匐前進が続く。続いているので、終わっていない。

時間的余裕は全くないのだが、GWっぽいことを何もしていないので、本ぐらいは読もうということで、楽に読めそうな本を一冊。


働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)

とても面白かった。お勧め。

進化に関する基本的な記述はあるが、進化についてきちんと理解してから読んだ方が、より面白さが理解できると思う。例えば、働きアリは全てメスで、女王アリを世話することに徹し、自分では卵を生まない。実はこれ、進化上ではとても不思議なことだけど、疑問に思わない人は、こちらを読んでから、この本を読んだ方が良いと思う。

アリを中心に社会性昆虫の最新の話題を分かりやすく紹介している。やはりメインは、タイトルにもなっている「働かない働きアリの意義」である。

筆者らはアリを飼育観察した結果、働きのアリの中には働かない個体がいることを発見した。彼女らは何の為に存在するのか?ただの怠け者?それとも、、、。そこで、働かない個体ばかりで巣を作ってみると、、、一部の個体が働き始めた。逆に、働きものばかりで巣を作ると、今度は、一部の個体が働かなくなってしまった。これは人間社会でも知られており、「2:8の法則」や「パレートの法則」と呼ばれている。

では、なぜ、働ける能力を持っているのに働かないのか?そこで登場するのが、「反応閾値」という概念。反応閾値とは、個体が、ある刺激に対して行動を起こすために必要な刺激の量、のことで、これこそが、社会性がうまくいくとても重要なことであると、筆者は主張する。

例えば、幼虫に餌をあげる、という仕事があるとする。ある個体は、1匹の幼虫が「くれ」とせがむとすぐにあげる、つまり、反応閾値が低いとする。一方、ある個体は、30匹の幼虫が「くれ」とせがむと、しょうがないあげるか、と行動する、つまり、反応閾値が高いとする。

すると、当然、最初は少数の幼虫が「くれ」とせがむので(お腹の空き具合に個体差があるので)、反応閾値の低い個体が餌やりをするが、彼女だけでは対応しきれず、腹を空かせた幼虫はドンドン増えてくる。すると、とうとう30匹の幼虫が「くれ」とせがむ。そうなると、反応閾値の高い個体が応援に駆けつける、ということである。

皆で一斉に働いた方が良いのでは?と思うが、一斉に働いてしまうと一斉に疲れてしまい、それが進化上不利益を被ると考えられているそうだ。例えば、卵の世話などは短い時間でも休んでしまうと致命的なダメージを受ける。したがって、普段は働かず、ここ一番で活躍してくれる存在は不可欠ということ。

他にも、「同じ社会性昆虫でも、アリ、ハチ、シロアリでは繁殖様式が異なるため、巣内の遺伝的多様性が異なり、それが社会性維持にどのように影響するのか」、「遺伝的類似性に基づく娘と母親の対立」、「雄の存在意義」、「ある意味不死身のシロアリの女王」、など、とても勉強になった。

人間の会社のように上司がいなくても、効果的に社会性が維持される社会性昆虫の世界(女王は指令を出さない)。最近はあまり上手く回っていない会社が多い気もするけど、、、。そういえば、踊る大走査線2のテーマは、上司を置くピラミット型組織と、個体が判断する並列型組織の対決、、、人と社会性昆虫の対決だと思って観ると面白いかも。

そして、最後に、考えさせられる一文が。教科書を読む際には、「何が書いてあるかを理解する」だけでなく、「何が書かれていないのか」を読みとることが大事であると。新しいことを発見するのが科学なので、教科書を読んで、「何が分かっていないのか」を見つけなければ。

2011年5月4日水曜日

見えない

終わりが見えない。整理したら、撮り直したい画像を多数発見。そして、色々と気になることも、、、。細かな修正は、スロヴェニアで、ということで土壌動物学会は極力このままで乗り切る。

発表のイメージが固まらないことには、修正のしようがない。ということで、とりあえずスライドを作ってみることに。



ん〜。何だかパッとしない。

MLの解析が終了。結果は良好。次いで、ベイズを始める。


金曜日締切の書類が手つかずのまま放置されている。ずっと、気になっていたが、、、見えないフリをしていた、、、無駄だった。

茨城のトある海岸のお話。震災で津波をまともに受けたらしいが、先日、青色ワラジムシがいたらしい。電話で教えてもらっていたが、個人的にはとても興味深い。

今回の震災における海水の物理的な移動と土壌塩分濃度の上昇が土壌動物相に及ぼす影響の解明は重要課題で、今度の土壌動物学会でも議論されるとか、、、。本来、海岸に生息するハマダンゴムシに影響ないのは想定内としても、オカ、ワラジ、そして、コシビロもいたのは大事。そして、この調査地で、とっても重要なのは青色個体がいたこと。オカやワラジだけだど、津波の後、どこかから侵入した可能性があるが、青色個体は局所的な分布をするのでその可能性はかなり低い。やはり、群集が生き残ったのだろう。

話が飛躍し過ぎるが、海水を被ってもある程度生きられるなら、ワラジムシ類は海流分散できるかな。系統地理を扱う人間としては、考えさせられる。

2011年5月3日火曜日

追い込まれた

SEMを発表用に整理。予想よりもかなり時間がかかっている。今日で終わるはずが、明日で終わるかどうか。撮り直しも結構ある。





結構、追い込まれた状況に、、、。

昨日、PAUPを作動させているPCのコンセントを抜いて帰ってしまった。また、ゼロから始めることに、、、。

2011年5月2日月曜日

分かる?

科研、ダメでした、、、。純粋な分類学では勝負にならないのだろう。これからはもう少しひねりを。

一通りSEM撮影(第一弾)が終了。ぼちぼちスライドを作り始めて、足りない分を撮影していく。


これらが何か分かる人はほとんどいないと思う、、、。

昨日のホットスポット最後の楽園、個人的には面白かった。キット、専門家は色々と間違いに気づくのだろうけど、エンターテイメントの範疇なので仕方ないと割り切る必要もあるかも。

骨子は、「ニュージーランドは2000万年前に海底に沈んだ」⇒「陸上の動物は絶滅」⇒「空を飛んできたり、流木で流れついた動物達がニュージーランドの動物相を形成する」⇒「ほ乳類がいない」⇒「強力な捕食者がいない」⇒「鳥が飛ばなくなる」、という感じ。そもそも、鳥は空を飛ぶのに大きなエネルギーを使うので、天敵がいない、など条件が揃えば飛翔能力の退化は起こりえる。

キーウィも可愛かったけど、ずんぐりむっくりのカカポがとても可愛かった。そして、最後は、そんな飛ばない鳥の楽園に、人が捕食性ほ乳類を持ちこんでしまい、絶滅の危機にさらされていることを指摘していた。いわゆる外来生物問題だけど、きちんと進化の視点から説明していたので、とても良かったと思う。

外来生物問題では、弱者が食われて当然と誤解されないように、進化をする時間がないことが問題、だときちんと伝えなければならない。そのまま授業に使えそうだった。

天皇賞は録画しておいて正解だった。家に帰る余裕はなかった。レースのレベル自体は低いかも知れないが、観ていて面白かった。超スローに流れたので、途中、人気のトゥザグローリーが先頭に出たり、これまた人気のローズキングダムがスゴい勢いでまくったりと、観ていて笑ってしまった。最後の、善戦マンだったヒルノダムールとダービー馬エイシンフラッシュのたたき合いは見応えあった。結局、事前の予想通り、4歳は強かった、ということで落着。大阪杯からの天皇賞勝ちは珍しい気がする、、、。

2011年5月1日日曜日

未確認

SEM撮影と解剖の続き。全て終わらず。

形態と分子データを見比べたところ、石垣と鹿児島に分子を調べていない種がそれぞれ1種いることが判明。これについては、今回の発表では触れられない。とりあえず、これまでの結果、沖縄と九州のコシビロは8種(+2種)が認識されたことになる。うち3種は取扱いに悩むが、他は独立した種として扱って問題ないだろう。

専門家によると色々と間違いがあるようだが、NHKらしく映像がスゴい、ホットスポット最後の楽園。HPで動画が観られるけど、セラードの出だし、シロアリの巣のヒカリコメツキはスゴい。

ここで言う、ホットスポットとは、生物多様性は高いが絶滅の危機にさらされている地域のことで、日本は全域がホットスポットとして指定されている。新聞欄では、昨夜の放送は日本ということで、楽しみにしていたが、総集編だった。本番は6月か