2011年10月20日木曜日

移植3

これで最後。

抽出された造血幹細胞は輸血パックに詰められて、患者さんのところへ運ばれて行く。


抽出する量は、当然、患者さんの必要量で決まるのだが、血液も一緒に抽出されてしまうので、あまりにも大量に抽出すると提供者(ここでは私)が貧血になってしまう。そこで、体重によって抽出してよい量が決まっている。私の場合は、800 ccぐらいだったハズ。

しかし、800 ccって結構な量らしく、実は、腰から血液を抜きつつ、腕から輸血をしている。ちなみに、輸血用の血液には、事前に採血しておいた自分の血液(自己血という)を使う。つまり、手術前に、1000 cc弱の献血をしている。それで貧血しても困るので、鉄分の錠剤を飲むのだが、これを飲むと真っ黒なウンチが出てくるので、ちょっとビックリする。


麻酔がかかったまま、映画の1シーンのような感じで病室に戻ってくる。初めて自分の寝顔を見た。結構、真剣な顔をして寝てるのか。


麻酔から復活してから間もなくの腰。4カ所ほど孔が開いているのが分かる。皮膚は4カ所だけだけど、骨にはもっと沢山の孔が開いているらしい。人によるらしいが私の場合、痛みはほとんどなかった。筋肉痛が数日続いた感じ。


手術後は、強制的に1日入院しなければならない。そして、その1週間後ぐらいに血液検査を行う。

当たり前だけど、金銭の授受はなく、完全ボランティア。ただし、通院のための交通費は支給される。