2011年8月30日火曜日

尾肢の非対称

学会の最中に鳥取で見つけたワラジムシ(Porcellio scaber)。図鑑によると、鳥取県以東に分布、とのことなので、日本最西端付近の個体ということになるのか。ちなみに、福岡では見ることはできない。


尾肢外肢の長さが左右でかなり異なる。外敵などにアタックされ破損した後、脱皮で再生した場合、このように完全には復活できないことがある、そうだ。触角や胸脚など、付属肢では普通に見られる現象なので、種分類する際には、注意が必要。とくに、左右が非対称になっている場合は良いが、(標本から判断して)両方の付属肢が変形している思われる個体もあるので、難しい。