2011年7月3日日曜日

属から種へ

SEMの続き。

属は決定し、証拠写真も大体撮れたので、次は、種の表徴の証拠写真。種の表徴を言葉で表すと、属の表徴を有する仲間内において、変異の見られる形質で、しかし、個体変異ではなさそうな形質、といった感じか。言葉にすると、とても曖昧な気がする、、、実際に、とても曖昧。結局のところ研究者の主観に任される。

種分類が混乱している、と言う時、この種の表徴が研究者間で統一されていない状況の場合が多い。日本のワラジムシ類もこれ。現在、私は、混乱している種分類の整理を試みているわけで、言い換えれば、ワラジムシ類の種の表徴の(研究者間の意思の)統一を目指している、ということ。

また、ワラジムシ類の場合、成長にともない変異する形質もあるので、個体変異と種間変異の違いを見極めるには、多くの標本を観察しなければならない。DNAを使えば、このあたりの作業量は減らせそうだけど。

種の表徴となる形質は、色々な分類群に使える形質もあるが、特定の分類群ならではの形質もある。後者を見つけるが大変。ちなみに、前者としては、第1、7脚や腹肢などがある。

石垣島産Burmoniscusの一種の第1脚。


残念ながらやり直しが必要な標本がいくつかあった。標本準備に1日かかるので、土日では終了せず、、、。

未読メールを読んだら、免許状更新教習関係で7月、8月の土日は大学に拘束される日が結構あることが判明。研究室待機だったら良いけど。去年は講師だったので一日で済んだのに。