2011年3月27日日曜日

何気に快挙

昨日は、久しぶりに家でダラダラ。今日は、卒論のPCRをちょっと手伝った後、足りないSEM写真を撮影。

感動する、と評判の甲子園の選手宣誓。確かに、感動しました。震災の年に生まれた、というこでとで、より気持ちがこもったのかも知れませんが、言葉に気持ちが入っている、とはこのことか。

さて、全くテレビでは報道されないだろうけど、昨日の深夜、快挙が達成されていた。ドバイワールドカップという、世界最高峰の競馬のレースで、初めて日本の馬が優勝しました。ちなみに、2着も日本の馬。

競馬の世界では、(私の勝手な主観だが)世界最高峰のレースとして、フランスの凱旋門賞、アメリカのブリーダーズカップクラシック、そして、このドバイワールドカップ、がある。いずれも日本の馬は優勝したことがなく、最高は、凱旋門賞(エルコンドルパサー)とドバイワールドカップ(トゥザヴィクトリー)の2着だった。

競馬を行う会場の地面は、芝とダート(砂)、そして、最近の流行で今回の会場でも使われていたオールウェザーと呼ばれる人工物のいずれかが敷かれている。また、同じ芝でも短く刈られている場合と長く刈られている場合、雨が降った直後と乾いた状態では、全く別ものとなる。馬は、それぞれ得意・不得意があり、競馬好きはこれを考えるのが楽しかったりする。

ヨーロッパは、芝のレースが中心だが、芝は長く、脚に絡み付くため、スピードだけでなく、パワーも必要となる。また、アメリカやドバイはダートが中心で、最近はオールウェザーに代わりつつある。さて、日本は伝統的に芝のレースが人気があり、最近は、短く刈り込まれた高速レースが多い。したがって、血統に人為的な選択圧が働き、結果的に、日本にはスピード重視の競走馬が多くなった。

日本の競走馬のレベルは非常に高いのだが(外国の馬が日本にきてもナカナカ勝てない)、海外に行って勝つには、それぞれの競馬場への適正が重要となる。今回は、日本ではほとんど使われていないオールウェザーだったのが、前評判では芝に似ているということだったので、日本馬にもチャンスがあると期待していた。また、怪物級の馬がいないのも幸運だった。

そして、今回のレースで本当に面白いのは、有馬記念(芝)の勝ち馬ヴィクワールピサとフェブラリーS(ダート)の勝ち馬トランセンドが1、2着だったこと。この2頭が日本で同じレースに参加することはまずあり得ないのである。